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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 1004

「それじゃあ行く末は春秋さんが家を継ぐことに?…」
「ええ、旦那が一応長男だから、そういうことになるだろうと…結婚する前から覚悟はしているのよ…」

何か面倒臭そうな家だよな…
大地さんも次男じゃなかったらラーメン屋なんて開けなかったんだろうし…

夏子さんはなかなか大変な環境にいるのかもしれない。
春秋さんとの間には冬美ちゃん1人、大地さんには子供はいないだろう。
そうなると見えないプレッシャーがかかってくるのでは…

「なんとか間にあったわね」
「ウチは多少遅れても大丈夫ですけどね」

「付き合ってくれてありがとうね…、匠くんが一緒でよかったは…」
それって大地さんを意識してるってことですよね?…

「いえ僕の方こそご馳走になっちゃって…なんだか申し訳なかったです;…」
「何言ってるの…ラーメン一杯ぐらいならいつでも驕るはぁよぉ〜!」
何か夏子さん…めちゃくちゃ機嫌よくないですか?;…

今まで溜めてきた悩みだったのかな、その顔は実にスッキリして見えた。
冬美ちゃんも、きっと上手くいくと思う。夏子さんの娘だから…

「さて、午後からも頑張りますか」
「はい」 
そして僕らは午前中の喧騒が嘘のように普通に午後の仕事をこなしていくのだった。

「先輩一杯どうです?…」
定時の長針が一回転した頃に新庄が声を掛けてきた…

「ああ、お前の就任祝いしないといけないしな…」
早く帰ったところで家の前にはまだマスコミが張っているかもしれないからな…

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