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宝探し
官能リレー小説 - その他

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宝探し 4

貫かれてしまった男は、しばらくして仲間に救い出された後も腹は膨らんだまま。
人がいなくなった洞窟には、動物たちの気配や、岩から水がしたたる音だけが残り、新たな一節が増えるも誰も見る者の無い壁画が残された。


昼も夜も無い、昏い闇の中の洞窟に、動物のものではない音が流れたのは、どれほどの月日がたったあとだろうか。
大人が蹲ったくらいの大きさの、キャタピラで動くその機械は、慎重にカメラやセンサーであたりを探りながら、進んでくる。

その機体に内蔵されたコンピューターは、目の前の光景を分析し、ある結論を出した。
『この先には、人間がいる』
カメラに映し出されているのは壁画だけである。その奥に隠し通路も無い。
それなのに、その機体に搭載された高度な人工知能『BB123』はそう判断していた。
壁画を検知したこの機械は持てるカメラやセンサーの多くで観察する。
調査用のAIがフル稼働でデータを走査して同時に外部へも送信した。

「変わった壁画ね……」
「物語でしょうか?」

送られてきたデータを洞窟の外に停めたバンの中で見ている者がいた。
二人とも女性だ。大学生くらいの歳の女性と、三十歳くらいの理知的な美貌を持つ女性。


「この地でこの様式の壁画。興味深いわね」
「でも、オーパーツめいていません?明らかに我が国にこんな古代壁画があるとは思えないですよ。それに、何だか禍々しいものを感じます」
「そうね……一見しただけでは男達と怪物の戦いだけど、お尻を貫かれているし、この腹の膨らんだ男性は…」
「卵でも産みつけられたのでしょうか?それともまさか、妊娠…?」


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