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宝探し
官能リレー小説 - その他

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宝探し 3

触手の先端の一部が明らかに不自然に色が濃い。
男達は顔を近づけた。
よく見ると、その部分は僅かだが盛り上がっているように見えた。
「絵の具を重ねているのか?」
男の一人が言った。
しかし、一体なぜ…? 男達は疑問を感じた。
突然、触手がうねうねと動き出して男たちの体にまとわりついた。
「おい!なんだよ、これ!」
男たちは慌てて触手を外そうとするがびくともせず、より一層体にまとわりつく。
「やめろ!この触手やろう!」
「誰か、助けてくれ!」
必死に抵抗する二人だったが、無駄だった。
やがて二人は完全に絡みつかれてしまった。
「ちくしょう!」
「離せ、この化け物!」
二人は暴れるが拘束を解くことはできない。
まるで強力な接着剤を塗ったかのように二人の体が服の下に潜り込んできた触手に貼り付いてしまった。
その次の瞬間、触手に包まれた二人は服だけを残して消え去ってしまう。
触手によって壁画の中の世界へと送り込まれたのだ。何一つ身に付けていない状態で。
洞窟には静寂が戻り、壁画には戦士たちが触手怪物と戦うシーンの続きが生まれていた。
触手に貫かれ、妊婦のごとく腹を膨らませた二人の男の姿が加わっていたのだった。
それを助け出そうとする戦士、他にも捕まった戦士。
漫画の連載のように、続きが描かれたのだ。

こうして、奇妙な壁画によって生み出された新たな二人の戦士の物語は始まったのである…。
触手怪物は易々と戦士達を貫き、そしてグチョリという音と共に飲み込んでいく。それはまさに一方的な蹂躙であった。
しかし、それでも戦い続ける戦士達。

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