PiPi's World 投稿小説

宝探し
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 0
 2
の最後へ

宝探し 2

まるで何かにとりつかれたかの様に、黙々と作業を続ける男二人。
やがて、彼らは遂に目当てのものを見つけた。
それは、壁一面に描かれた大きな壁画であった。
そこには巨大なモンスターと戦う戦士達の姿が描かれていた。
大剣を振りかざしている者。
盾を構え、魔法を唱えている者。
弓を引き絞り矢を放つ者。
槍を手に突進する者達。
その全員が一糸乱れぬ連携で戦っているようだ。それは、まさに壮観と言うべき光景だった。
そして、その中央にいる一人の戦士の姿。
それは壷に描かれた戦士と同じ人物のようだった。
彼等は壷の戦士の絵と同様に全裸だった。
全身を覆う筋肉ははち切れんばかりに盛り上がり、胸筋や上腕二頭筋などは鍛え上げられた彫刻のようである。
股間にぶら下がる肉棒は力強く天を指しており、その大きさも並ではない。
顔立ちも精気に溢れていて、目つきも鋭い。
「こいつら…素っ裸で勃起しながら戦ってやがる…」
「古代オリンピックも素っ裸で競技してたらしいが、モンスター相手の戦いだぜ。勇敢なのか無謀なのか?」
もう一人が呆れたように呟いた。
どうやらこの戦士が、主人公か大将らしい。
彼らは、壁画を見まわしていく。
「こっちは蛸のモンスターとの戦いだな。で、こっちは地竜ってやつか?ドラゴンめいてるが四つ足で、亀のような甲羅を背負っている」
「あっちは虎の頭と身体に、隼のような翼で尻尾が毒蛇…グリフォンみたいな奴だ」
彼らは長く続く壁画を、じっくりと調べながらゆっくり進んでいた。

「これは…最後の決戦の絵らしいな。敵は…巨大なイソギンチャクみたいな生き物だな」
それは、他の絵とは趣が違うものだった。戦士達の戦いの絵というよりもウネウネと蠢く触手の塊の卑猥さが強調されたものであった。
その粘液にまみれた触手に戦士達が絡め取られていく様子が描かれていた。
そして、その中心には例の壷の男も捕らわれていた。
その表情は苦しげであったが、どこか気持ち良さそうな印象を受けた。
「こいつはエロいなあ」
「こんな怪物相手に勝てっこねえな」
男達は、思わず苦笑した。
「おい、ちょっと待て…」
突然、男が壁画の一部分に注目した。
「なんだ?」
もう一人の男が問いかけると、彼は指差した。
「ここ、見てみろ。ここだけ妙に新しいぞ」
「どれ、見せてみな…本当だ。塗り直したみたいな痕跡がある」

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す