人生、いくらでもやり直せるさ 45
あの大雨の日の夜、偶然愛花ちゃんと出会わなければ俺の人生は変わらなかったと思っている。
こうやって真由美と茜とも再会できなかっただろうし未だに1人あてのない旅をして、もしかしたらどこかで行き倒れ…そう思うと愛花ちゃんこそ恩人と呼ぶべきかもしれない。
「悟志くんと茜と、私との絆を取り戻してくれたのはその娘のおかげなのね。お礼を言わなくちゃ」
「お友達になれたらいいなぁ…」
思ったよりもはしゃぐ2人。
そんな2人に俺も楽しくなってきたのだ。
愛花ちゃんの自宅に程近いホテルが待ち合わせの場所。
部屋を取って待っていると、程なくノック・・・
扉を開けると、いきなり飛びついてきた。
「悟志さんっ!」
久々に抱きとめる愛花ちゃん。
来ているピンクのコートは俺が買ったものだった。
「久しぶりだね、愛花ちゃん」
「はい・・・」
少し涙ぐむ愛花ちゃん。
そんな愛花ちゃんを伴って部屋の中へと入って行った。
まずは自己紹介から。
和やかな雰囲気で進む。
そこから愛花ちゃんの近況を聞いたが、どうやらお母さんは罪に問われる事も無く退院し、母と娘2人で暮らしてるらしい。
ただ事件の影響もあって、愛花ちゃんは高校を辞め、引っ越しも検討してるようだ。
「そっか・・・でもお母さんの事は良かったよね」
「そうですね・・・でも、いい事があったんですよ」
微笑む愛花ちゃん。
久々に見てまた可愛くなった気もする。
「赤ちゃんができました」
愛花ちゃんの次の言葉は、驚くに充分なものだった。
「あら、それってもしかして」
真由美が反応する。
それはいかにも嬉しそうな感じでだ。
「はい、私は、悟志さんから授かったと思っています」
満面の笑みを浮かべそう答える愛花ちゃん。
「おめでとう、それと、ありがとうね、愛花ちゃん」
そんな報告の後、ニッコリ笑った愛花ちゃんはコートのボタンを外していく。
そして全てのボタンが外れると、バサリとコートが落ちる。
コートの下は裸・・・
しかも股間にはディルドが刺さり、そのディルドから伸びたゴム紐が両乳首のピアスに取り付けられていた。
俺にとっては予想通り。
真由美と茜は一瞬目を丸くしたが、直ぐに意味ありげな笑みに変わる。
「あら、奇遇よね」
「そうだね・・・親近感しか感じなかったから、そうだと思ったけど」
真由美と茜はそう言いながらお揃いのワンピースを脱ぐ。
くしくも彼女達も股間にディルドを咥えて、それを乳ピアスにゴム紐で繋ぐスタイルだった。
3人がお互いの姿を見て笑い合う。
「これから、悟志さんの側に居てもいいですか?」
「こちらからお願いしたいぐらいだわ!」
「ママの言う通り!・・・お姉ちゃんが出来たみたいで嬉しいっ!」
真由美と茜からは歓迎の言葉しかない。
そんな言葉に少し涙ぐむ愛花ちゃんを俺はギュッと抱きしめた。
「おかえり、愛花ちゃん」
「うれしい…悟志さん…ほんとにうれしいぃ…」
思わず抱く力を強めてしまいそうになる。
自分で手放すようなことをしたけど、やっぱり愛花ちゃんのことが忘れられなかった。そんな気持ちが込み上げてきた。
「悟志さん、いいですよね?」
胸板に顔を埋めながら股間をまさぐる愛花ちゃん。
そんな姿に頭を優しく撫でると、ニッコリしながらベルトを外し、ズボンを下ろしていった。