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海から始まる恋
官能リレー小説 - その他

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海から始まる恋 20

 そのとき、砂浜から一段上がったところに、マイクロバスが近づいてきた。
 マイクロバス??ここ、異世界だったはずでは…
 英人も、部員たちも、そのバスの方を見た。
 バスには「湘南高校」と書かれていた。

 「おおい!体洗って、早く来い!海パンは、ある」
 あのコーチが運転席からこっちに向けて大声を上げた。

 「あの人、君たちの世界とここと行き来できる人みたいだね」
 詩織さんが僕に言った。
「あのコーチに着いていってみようか」
詩織さんはとんでもないことを言い出す。
「僕達はあの高校の生徒じゃないんだから高校の中には入れないよ」
「彼等は合宿中よ。この辺りに宿があるだろうし、何より先程の事を言えばコーチも断れないはず…」
「どうして着いていこうとしているの?」
「異世界と行き来出来るだけでなく、魔物に対する知識も持った人なんて話を聞いてみたいと思わない?」
「そんなの君達の世界なら当たり前じゃないの…」
「こちらではね。でもあっちの世界には殆ど居ないの」
確かに自分達の世界にそんな人間が居たのならニュースになってる筈だ。
部員達はというとひと塊になってシャワーを浴びていた。それを見ていると僕の水着がずり落ちた。
 水着がずり落ちたのを見て詩織さんは一瞬笑った。
 興奮しているような状態ではなかったので、小さいモノを見せてしまった。僕は慌てて水着を上げた。

 詩織さんはコーチのいるバスに近づく。
 すると、コーチから、聞いたこともない言葉が聞こえてきた。詩織さんもそれに応じる…少なくとも、英語では、なさそう…
その頃になると英人も正気を取り戻しつつあった。気絶している時にクラゲに取り込まれたのでこの世界に化け物が居ることは知らないのだが、素っ裸の水泳部員達が男根をそそりたたせながらシャワーを浴びているのを見ると少しは思い出してきたらしい。
「そういえば何か巨大なものに包み込まれたような…」
「そうだよ、あそこでシャワーを浴びている高校生も一緒に巻き込まれたんだよ」
「どういうことだ?」
「ここは変な化け物が出るんだよ、それに英人は捕まったんだ」
その言葉で英人はあの男子部員と共に包まれていたことを思い出した。
「あれは凄く具合が良かったなぁ…また入ってみたいぜ」
「何を呑気なことを…得たいの知れない怪物に包み込まれたんだよ?怖くないのか?」
「気がついた時には中で気持ち良くなってたからな、怖いって思う余裕すらなかったな」
「確かに英人は岩場で気絶していたから外からはあの化け物を見てないか」

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