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海から始まる恋
官能リレー小説 - その他

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海から始まる恋 1

中学生最後の夏休み。
ちょっと背伸びしたがりな親友と海に繰り出すことになった。


「なあ英人…僕らみたいな中学生相手にしてくれる女の人いるかな?こんなガキ、ってさぁ」
「馬鹿だな一馬は。思い切って当たってみなきゃ男じゃないぜ!」

この親友、英人は夏休み前に同級生の女の子とヤッており、僕より先に脱童貞を果たしているからか自信に満ち溢れている。
ちなみに初体験の相手とは付き合っていないという認識のようだ。僕もよく知ってる子なんだけど、とてもかわいい子だ。なんかもったいない。

「見ろよ一馬!水着のお姉さんだらけだぞ!選り取り見取りじゃねえか!」
「そうだけど…」

休日のビーチは多くの人で混みあっている。
もちろん水着姿の若い女の人もたくさんいる。英人の後ろについて様子を見ることにした。


「いたぞ一馬!」

好みのお姉さんを見つけたのか英人が駆けだした。2人組で歩いている女の人が少し前にいた。


「ねえねえ君たち!俺らと一緒に遊ばな〜い?」

英人は強気に、覚えたてのセリフでお姉さんたちに向かって言う。

「は…?」

いきなり声をかけられた二人はキョトンとした表情で僕らを見ていたが、次の瞬間いきなり大爆笑しだした。

「キャハハハハ〜〜〜!!!この子ら何言ってんの!?超うける〜〜!!!」
「ヒィ〜〜!!!お腹いたい!!ボク達、ウチラを誘いたかったら、せめてチン毛が生えそろってからにしてよ〜!!!」

二人は笑いながら去って行った。

僕も英人もその場に呆然と立ち尽くすしかなかった。

「……」
「……」

ある意味予想通りの結果だった。
やっぱり僕らじゃまだ向いてないんだよ。

「英人」
「…こ、こんなはずじゃ」
「やっぱり僕らには早すぎたんだ」

諦めて海の家で焼きそばでも食おうぜ、と英人を慰めようとしたが、諦めきれないのか

「お、俺を認めてくれるおねーさんは絶対いるはずなんだ!!!」

と言って一人でナンパに精を出し、駆けて行ってしまった。
………達者でな。健闘を祈るわ。

一人になってしまった僕は早々にナンパは諦め海の家を目指していた。
ところがそこに

「うふふ、フラれちゃったのね、可愛いナンパ師さん♪」
「えっ?」

声がした方を振り向くと、綺麗な水着姿のお姉さんが立っていた。
青いビキニで、背が高くて足も長く、スレンダーながら胸とお尻はむっちりと肉付きのよいスタイル抜群のその姿に思わず見とれてしまう。

「お友達は行っちゃったのね」
「はい…」
「ねぇ、私と一緒に遊ばない?」
「え、えっ…」
「もちろん、お友達には内緒よ」

英人には抜け駆けで申し訳ない、と思う。しかしこんな美人でスタイル抜群のお姉さんから声をかけてもらえるなんて、人生この先めったにないだろう。

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