PiPi's World 投稿小説

海から始まる恋
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 13
 15
の最後へ

海から始まる恋 15

電子マネーのようなものだろうか。とにかくそれについてはイメージがしやすかった。

彩さんはというと素っ裸の水泳部員を誘惑しているように見えた。
だが、彼等は中々動こうとはしない。もし誘いに乗れば次は退学すらもあり得るからだ。
一度黙認されたのだから無難にやり過ごす方がいいに決まっている。
しかしここは別の世界であり彼等は競パンすらも無い状態にされている。コーチがどこかに行ってしまった今となってはどこへ向かうべきかもわからなくなっていた。
 “詩織さんは彩さんのこと心配じゃないんだろうか”
 歩きながらそう思った僕は、そのまま詩織さんに聞いてみた。
 「彩なら、大丈夫だよ」
 詩織さんはそう言って歩き続ける。
 大丈夫、っていうのは、詩織さんか状況を理解していないのだろうか?実は彩さんは魔法が使えてあのくらいの集団をなぎ倒すことができる…?いろいろな可能性が頭をよぎった。
彩さんはというと水泳部員の集団を誘惑し続けていた。
乗り気では無い彼等を焚き付けて良い方向に話が動くとは思えないし、仮に誘惑に乗ったとしてもあれだけの人数を相手にするのは体力が持たないのではと思える。
水泳部員の一人がゆっくりと彩さんに近寄っていく。彼は警戒しているらしい。
 僕は歩きながら横目で彩さんの方を見ていた。
 彩さんの表情は、正面からではないからよく分からないが、笑っているようだった。
 その水泳部員は、股間のモノを大きく上に向けながら彩さんに近付こうとしているが、あまり積極的に近づこうとしていないように見えた。
 もしかしたら、魔法のようなもので足止めされているのだろうか
その水泳部員の体が浮き上がり、クラゲのような物体の中に取り込まれてしまった。
三メートルくらいの高度を維持するそれは、中の水泳部員を閉じ込めて激しく脈打ち始めた。
恐らくは誘惑して、それにつられて近づいてきた者を誘い込む罠だったのだろう。クラゲの中の水泳部員が甘い声を漏らし始めた。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す