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天才作家の性
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天才作家の性 3


そんな……どうして……私がこんな目に……
助けて……冬樹さん……

母の愛人から受けた仕打ちがよみがえり、恐怖に身も心も凍り付く。
獲物に欲情した男達は、凍り付いたようになった美雨に嗜虐心をくすぐられてしまっていた。

「さあて、さっさとこの女と楽しめるとこ行こうぜ」
「早くしてくれよ」
「ええ」

運転席にいた者が答えた。
帰ってきた返事の声色からして、運転席にいるのが男ではないのは明らかだった。
しかし美雨には、その事に気付くだけの余裕は残っていなかった。

 

  

…ブブ……

美雨が冬樹の家を出て、5分も経たないうちに彼の携帯に見慣れない表示が出た。

「『助けてください』…?」

緊急発信の通知だった。場所は正に彼の家、発信者は美雨になっていた。
慌てて彼が窓から顔を出すと、闇の中を急加速で走り去る車が街灯に照らされ、かすかに見えた。

事態に気付いた彼が家の前の道に出ると、近くに一冊の本が落ちていた。
自分自身の書いた小説の文庫本が、こんな状況で落ちていたら嫌でも気づかされる。

「なんてことだ…」

気が遠くなりそうな自分自身に喝を入れ、冬樹は警察へと通報した。

あれよあれよという間に大捜査網が敷かれ、冬樹の家にも、美雨が普段暮らす大学の寮にも刑事たちが詰めていた。

「……というわけで、彼女は僕の恋人でアシスタントでもあります。やましい事情などありません。本当の恋人です」
「菊澤さん、貴方を信じていないわけでは無いんです。ただ、進藤さんの側に怪しげな人物との付き合いが無い以上、一方的なストーカーの可能性、進藤さんではなく貴方への妬みや怨恨の可能性も考える必要があります。
ですからそういった怪しい人物や、貴方を恨んでいそうな人物、妬んでいそうな人物がいれば、教えていただきたい。競争相手や、競合相手も含めて」

杉野と名乗った四十代と思しき警部は、穏やかに諭すように、冬樹に問い続けている。
しばらく考えてた冬樹は、やがて言葉を選ぶようにゆっくりと話し始めた。

「……敵を作ってきたつもりは無かったですが、対抗していた人は何人かいました。大学時代だと、寺島、杭瀬、高校時代なら高橋……」
「それは、どのような方ですか?」

「寺島と杭瀬は、大学時代のサークル仲間です。同じ作家を志す者同士で、時には意見が合わず口論することもありました。ただ、彼らは完全敵視していたわけじゃない。今でも連絡は取り合う仲間なんですが…」
「もう一人は?」
「高橋……彼は、直接的には僕とは何のかかわりもない…タイプも違う。毎日野球のことしか考えてないような男だったはずです。何かと彼の方が一方的に僕を意識していたなら…」
「ふむ。名前の挙がった彼らの現状を調べた方がよさそうですな」

「美雨を、美雨を必ず、助け出してください。僕は彼女なしでは…」




「んんんぅっ…………はぁあああぁっ、だ、めっ…………やぁああああぁっ!!!!もう、ゆる、して……………」
「ハハッ、これで何度目だぁ?」
「こりゃ上物だったな、菊澤の奴め…」

闇の中をワンボックスは走る。後部座席に座る男たちが美雨を性的に甚振りながら。
美雨は車内で3度目の絶頂を迎えた。服は完全にはぎ取られ下着を剥かれ高橋に抱かれ、執拗に乳首を弄られ乳房を揉まれ、連れの男たちに電マ攻撃を浴び望まぬ絶頂へ―。

「着くまでにそんなにしちゃっていいわけ?」
「着いてからが本番だぜ」

車は郊外の高台にあるコテージについた。
どうやら高橋の連れの男の一人が所有する別荘のようだった。
たどり着く間に、美雨はもう2度の絶頂に達していた。

「う、あ……」
天井を見上げる瞳に光がなく、虚ろ。
「さあ、お楽しみと行かせてもらうぜ」
高橋は美雨の可憐で豊満な身体をベッドに投げ捨て、その上から覆いかぶさった。

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