娘がもたらした幸運 4
スパリゾートに到着した私達はとりあえず温水プールで遊ぶ事となった。
羽菜にお風呂とプールどちらが良いか聞いたところプールで遊ぶ事を選んだからだ。
お風呂を選んだ場合は羽菜を由紀ちゃんに任せて一人で入るつもりだったが、温水プールなら彼女と一緒に居る事が出来るので娘の選択に内心ガッツポーズをとってしまったのは私だけの秘密だ。
もう一度、彼女の水着姿を見る事が出来るなんてなんという幸運だろうか。
水着はレンタル出来るとシャトルバスの車内広告に書いてある。
流石に前に彼女達が着ていたような過激なデザインは無く無難なデザインの物しか置いいないようだが、それでも由紀ちゃんの水着姿が見れるのはとても嬉しかった。
「ではプールの方で会いましょう」
「羽菜の事お願いします。羽菜、由紀お姉さんの言う事ちゃんと聞くんだぞ」
「はーい!」
私達は受付を済ませ、レンタルの水着を借りるとそれぞれの更衣室へと別れた。
それと風呂付きの個室も予約して置いた。
羽菜をプールで遊ばせればきっと疲れて眠ってしまうだろから少し休ませてから帰る為と、自分がゆっくりと風呂に浸かりたい為に少しだけ奮発した。
着替えを済ませた私はプールサイドで羽菜と由紀ちゃんを待つ。
「お待たせしました」
入り口の近くで待っていると、後ろから声をかけられた。
由紀ちゃんが羽菜と手を繋いでやってきた。羽菜は全体に花柄があしらわれたワンピースの水着。とても可愛らしい。
そして由紀ちゃん。
羽菜とお揃いのような花柄のセパレート水着。残念ながらビキニとはいかなかったがカラフルでオシャレに見える。
豊か過ぎる胸が窮屈そうに収まっているようにも見えた。
「えーと…似合ってますか?」
「あ、ああ…可愛いですよ。羽菜も同じのにしたのかい?」
「うんおそろい!」
「それは良かったな羽菜。まるで美人姉妹だぞ」
「もう…美人だなんて恥ずかしいですよ」
「美人!美人ー!」
娘を使って見つめて居たい気持ちを抑えると、出来るだけ注視しないようなに気を付けながら2人と共にプールに入る。
普通のプールの他に流れるプールや小規模なウォータースライダーなどがあり、まず始めは流れるプールで遊ぶ事となった。
「ほら羽菜この浮き輪を使いなさい」
「はーい!」
貸し出し用の浮き輪を娘に使わせ、私と由紀ちゃんはその浮き輪に掴まる形で流れるに身を任せる。
始めは娘を挟んで両端で持っていたが、流れのせいか徐々に身体由紀ちゃんの方へと寄っていく。
羽菜が掴まっている浮き輪にしがみつく由紀ちゃんの背後に回り、自分も流されないように由紀ちゃんの背中にくっつく。
「きゃっ」
小さく叫んだ由紀ちゃんだが、嫌がる様子はなく振り向いて軽く微笑み返してきて、私にお尻を擦り付けてきた。私もできるだけさり気なく、を装いながら由紀ちゃんの身体に触れた。胸はもちろん、いろいろ全体的に柔らかかった。
「もう、お父さん、くっつきすぎでしたよ」
「離れちゃダメだからね」
「ふふっ」
そう言いつつ由紀ちゃんも楽しそうだった。