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メイドさんに不可能はない
官能リレー小説 - その他

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メイドさんに不可能はない 5

その夜は、これまでの生活では味わえなかった、とてもいい眠りにつけたような気がした。


翌朝―
窓から朝日が差し込む。
今日もよく晴れたいい朝だ。日曜だからと言って、特に変わったことは何もない。

布団の脇にたたまれた服と下着が置いてあった。
あぁ、莉菜さんか…ホント、朝から晩まで、よく働く人だ…
そうだ、唯一変わったことと言えば、莉菜さんがいることだ。

着替えてリビングに向かう。とてもいい匂いが漂っている。

「おはようございます、ご主人様」
僕の足音に気づいた莉菜さんが、包丁を使う手を止め、振り向いて笑顔で挨拶した。

「おはようございます、莉菜さん」
僕もそれを見て挨拶し、お辞儀する。
「ご主人様はそこまでしなくても」
「いえ、何となく」
莉菜さんはクスッと笑って、またキッチンの方に身体を向ける。

「朝食ができましたら、リビングに持っていきますね」

せっかくの日曜日だが、外は雨が降っていた。

「雨かぁ」

屋根に叩きつける雨の勢いはかなり強い。天気さえよければ莉菜さんの私服を一緒に見に行かないか、なんて提案しようと思ったのだけど。

「お買い物の話でしたか」
「うん、残念だけど」
「食材が足りないわけではないですし、明日にはお天気は良くなります」
「うーん、そうだけど…」

「とりあえず、お食事にしませんか」
「うん。そうだね」
「私が食べさせてあげます」
「えっ」
「だって、私はご主人様だけのメイドですから」
「でも・・・」
そう言って、莉菜さんは料理を口に含んだ。
そして、顔が近づいて来たと思ったらキスされてしまった。

キスと同時に口移しで口内に侵入する皮付きジャガイモのフライドポテト。何が起きたのか脳内で整理する間に噛んで、飲み込む。

「ふふっ」
悪戯っぽく笑う莉菜さん。
「反則です、莉菜さん」
「ご主人様のお顔を見てたらしたくなってしまったんです。あっ、それともこちらが良かったですか?」
今度は箸でポテトをつまんで僕の目の前に持ってきて…これは「あーん」で食べてください、ってことなのか。

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