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ビキニボーイ&ビキニガール
官能リレー小説 - その他

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ビキニボーイ&ビキニガール 8

観客の中に4人の女子のグループの姿があった。彼女たちの名はそれぞれ、深沢可憐、望月聖羅、穂積エリカ、水口麗華である。
彼女たちは同じ中学の3年生、仲良しのクラスメイトである。また、彼女たちは4人ともかなりの美少女だった。
彼女たち4人のうち、可憐と聖羅は、明日の女子の中学生の部に出ることになっており、エリカと麗華はその応援で一緒に来ていた。最初は4人で一緒にエントリーしたのだが、可憐と聖羅だけが本大会に進むことになったのだ。

「小学生の部なんてつまんない。…みんなお子様じゃない」
「いえいえ。あの子たちだって5、6年先が楽しみだわ」

すると可憐が、

「さっきの子、奥島優也って・・・」

可憐達は旭や渚と同じ小学校の卒業生で、

「確か、年が離れた弟がいるって聞いた事があるけど・・・」
「あの子が弟さんなら、渚さんとかもこの会場にいるって事になるわよね。」
「ちょっとエリカ、急に立たないでよ。」


立ち上がっていたエリカが席に座るとすぐに中学生の部が始まり、

「やっぱり麗華のお目当てはナッキーですかな。」
「ホワイトスパークを卒業してからどう変わったかが気になるよね。」
「もう聖羅にエリカったら。」

4人とも“ホワイトスパーク”には大いに関心を持っており、それぞれ一番のお気に入りの子がいたが、麗華のそれはナッキーこと夏樹だった。
夏樹は小学3年生から卒業までの4年間“ホワイトスパーク”に在籍したが、麗華はその4年間、しっかりと夏樹を見つめていた。他の3人の一番は同い年あるいは年上の少年だったが、麗華が好んだ夏樹は彼女たちより2歳下だった。

「そういえば、旭さんの妹の理恵ちゃんもナッキーのファンだったわよね」
可憐が思い出したように言った。
「そうだったわね!」
麗華も言った。
「さっき優也くんが、大好きな女の子に認めてもらいたいなんて言ってたけど、もしかして理恵ちゃんのことかな?」
エリカが言った。

同じ小学校とはいえ、可憐たちが学年の違う旭や渚のことを知っていたのは、同じスイミングクラブに一緒に通っていて、親しく交わっていたからである。その縁で、旭の妹で3学年下の理恵とも仲良しになった。

「4番、小沢富昭くん。中学3年生」
「えぇぇぇ!?」
そのアナウンスに驚くエリカ。そして、オレンジ色のビキニパンツをまとった少年がステージの真ん中に立った。

彼、小沢富昭は一昨年の3月までホワイトスパークに在籍し、愛称はトミー、小学6年生の時にはリーダーを務めており、エリカの一番のお気に入りのメンバーだった。しかも、富昭はエリカの幼馴染だった。
富昭とエリカは互いに家が近所で、幼稚園、また、2年生まで小学校に一緒に通っていた仲良しだった。
富昭が小学2年生の秋、ホワイトスパークのオーディションに受かった。そして、富昭はホワイトスパークの活動の為、小学2年生の終わりに転校することになった。
エリカは別れ際に
「富昭くんのこと、ずっと応援してるからね」
そう富昭に告げた。

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