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ビキニボーイ&ビキニガール
官能リレー小説 - その他

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ビキニボーイ&ビキニガール 7


だが、渚も理恵もどういう訳か表情が険しいものになって、

渚「夏樹君達が抜けた影響か、歌に感情が入ってないわね。」
理恵「メンバーの選考基準が甘くなったって思われてもおかしくないですよ。」
旭「(確かに優也でももう少し上手く歌えるよな。)」

一方、夏樹は部屋で黒いビキニパンツの穿き心地などを確かめていたが、
「思ったよりきついな。でも少しきつい方が良いって先輩が言っていたっけ。」

すると佑子がやって来て、
「小学生の部はもう始まっているから、そろそろ会場に向かわないと。」
「大丈夫、支度はほぼ終えているから・・・か、母さん、どこ見ているの?」

佑子の視線は、夏樹が履いている黒いビキニパンツに向けられていた。
「やっぱり黒いパンツで出るのね。…でも、ちょっと小さいんじゃない?」
夏樹は夕べ、“パンツの色なんか関係ない。夏樹くんのことが大好き”と理恵が言っていたと佑子から聞かされ、一気に迷いが吹っ飛んだ。
夏樹の履く黒のビキニパンツは、“ホワイトスパーク”の時に履いていた白いビキニパンツに比べて幾らか小ぶりだった。男子のビキニパンツ姿は、より小ぶりでヘソより下の下腹の露出が際立っているものほどカッコいい、という意見がビキニファンや愛好者たちの間では多かった。
ビキニパンツの上にジーパンを履き、Tシャツを着ると、夏樹は部屋を出た。

理恵たちが観客席で小学生の部のコンテストを見ていると、夏樹が姿を見せた。
「夏樹くん、どの色のパンツで出るの?」
「その答はステージで出すよ」
理恵の問いに、夏樹は言った。
「私、必ず夏樹くんに投票するからね」
コンテストの参加者には、自分が出る以外の7つの部の投票権が与えられていた。

一方、コンテストの方は、遂に優也に出番が回ってきた。


白い幕が上がると優也はステージへと歩き始めるが、
緊張のためか、どことなく歩き方とかにぎこちなさがある優也を見て、

渚「あれじゃゼンマイで動いている玩具じゃないの。」
旭「初めてだから緊張しているにしても、大丈夫なのか?」
理恵「もう普段の威勢はどうしたのよ。この意気地無し。」

昨夜試着したライトグリーンのビキニパンツを身にまとい、ステージの真ん中に立った優也だが、大勢の観衆を前にしてガチガチになっていた。

旭「理恵、御前…あいつに発破かけてやれよ」
理恵「えぇぇ!?」
渚「そうね!優也にはそれが一番効くかもね」

理恵は思いっきり深呼吸し、そして、ステージ上の優也に向かって大声で叫んだ。
「ユウくん、しっかりしなさいよ。カッコよく決めるんじゃなかったの?」

理恵の声を聞き、優也はハッとなった。
(そうだ!カッコ悪いところは見せられない)
優也はシャキッとなり、表情も引き締まった。
「奥島優也くん、何か一言」
司会者に言われると、優也は
「ここでカッコよく決めて、大好きな女の子に認めてもらいたいです」
と言った。

「ユウくんったら…」
理恵は顔が真っ赤になった。
「あの優也くん…理恵ちゃんのこと…大好きなんだね!」
夏樹が言うと、理恵は
「そんな!ユウくんは弟みたいなもんよ」
と言った。

優也が退場し、続いて16番目の男子がステージ上に立った。
「それじゃあ、僕は行くからね」
夏樹はステージ裏の集合場所へ向かって行った。

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