PiPi's World 投稿小説

ビキニボーイ&ビキニガール
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

ビキニボーイ&ビキニガール 1

水着といえば、小学生から中年まで、ビキニを着用する女子は多い。一方、小学生以上の若い男子の間でもビキニパンツの水着が流行るようになった。
或年の夏、“第1回ビキニボーイ&ビキニガールコンテスト”が開催されることとなった。それは、小学生の部、中学生の部、高校生の部、青年の部とに分かれて、ビキニスタイルの女子とビキニパンツスタイルの男子の魅力を投票で競うものであった。
このコンテストの参加資格は、小学3年生以上の少年少女、また、青年の部においては、高校卒業以上の30歳未満の独身の男女が対象である。
このコンテストに、全国から多くの青少年男女がエントリーした。

コンテストの主催団体は各アパレルメーカー及び各スポーツウェアメーカー共同であるが開催地の海水浴場探しは難航した。風紀が乱れるやら警備やらで賃料の交渉すらできない……そこで主催団体はあるリゾートホテルのプライベートビーチでの開催する事になる。

「で……出ろと?」
「有給扱いにするからさぁ、元競泳代表候補だろ」
「昔の話です。こっちは仕事が抱えています」
「上司も取引先も承諾している、大体入社して一度も夏休みを消化してないとは人事が困る……そろそろ家庭を持つ事を考えないか?」
年配の会社員も困り顔になるのも無理は無い、目の前に居るイケメンの男性社員である伊達 直人で二十九歳……専門校卒での入社であるが恋の話が全くないのである。
「……わかりました、抱えている仕事内容の状況は各種ノートに纏めてます」
直人はイケメンの割には恋愛に興味がない、それは学生時代に競泳にのめり込みその技量は五輪出場も狙えるレベルであったが……高校時代の水泳部のある不祥事でその夢を断念した。
その後はビジネス専門校に通い、四年後二十二歳で繊維メーカーに就職……大卒が殆どの同期よりも仕事が出来る事から三年目で既に課長補佐代行をしていた。その仕事量はブラックレベルであり人事も彼を長期休暇をさせないと労働基準を順守するお役所から何時沙汰が来てもおかしくない。そんな時に取引相手のアパレルメーカーがこの話をもちかけたのである……社長の頷き一つで伊達をこのコンテストに出場させる事にし密かにエントリーさせていたのである。
「ぁ……かったるい」
常に会社に常備している出張用旅行鞄をロッカーから出す。水着は当然入れてない……最寄りの店で買う事にして彼は社を出た。既に開催地までの旅費と各種チケットは渡されており伊達は渋々行く事になる。

ビキニコンテストを明日に控えた日の正午頃、開催地の最寄りの駅に4人の少年少女が降りた。高校2年の男子の高山旭、同じく高校2年の女子の奥島渚、旭の妹で小学6年の理恵、渚の弟で小学4年の優也である。
旭と渚は幼馴染にして高校のクラスメイトでもあり、理恵と優也も小さい頃からの仲良しである。4人とも揃ってビキニコンテストにエントリーしていた。

旭「さあ、着いたぞ」
渚「明日が楽しみね」

4人は駅前の喫茶店で昼食を済ませ、ホテルへ向かった。この日は会場になるビーチを所有するリゾートホテルに泊まることになっている。
ホテルに入ると、フロントの前に立っている女性を見て、旭と渚は驚く。それは、2人が通う高校の教師の神原美和だったのである。

「先生もコンテストに出場なさるんですか?」
渚が美和に尋ねた。
「ええ。友人に強く勧められて、それで出ることになったのよ」
美和は27歳、美人でスタイル抜群、生徒たちの憧れの的だった。

「美和先生のビキニ姿を拝めるなんてラッキーだぜ!」
旭はニッコリしながら言った。
「旭ったら…もう…」
渚は呆れ、苦笑いを浮かべる。

「先生、私たちこの後…このホテルのプールで泳ごうと思うんですけど…御一緒にいかがですか?」
渚が美和に言った。
「あら、いいわね!…私も用を済ませたらプールに行くから、先に行ってて」
「はい。…私たち、部屋に着いてからプールに行きますから…」

フロントでチェックインをすると、旭や渚たち4人は従業員の案内で、自分たちの泊まる客室に向かっった。
ちょうどそこへ1人のの男がホテルに入って来た。長身でかなりのイケメンである。彼はチェックインする為、フロントの前に立った。
その近くにいた美和の耳に“伊達直人”という名前が聞こえた。美和は驚いて、その男の顔を見つめた。

「もしかして、共栄学園水泳部におられた伊達直人さんじゃありませんか?」
美和は男に近付いて尋ねた。
「ええ、そうですけど。…貴女は?」
「私も共栄学園水泳部出身で、貴方の2学年下だった神原美和です」
美和は懐かしそうに、満面の笑みを浮かべて直人の顔を見つめる。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す