PiPi's World 投稿小説

堕天使の成長
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 3
 5
の最後へ

堕天使の成長 5

クロエが男子からの注目の的なら、莉音は女子からの注目の的。
中性的で整った顔立ちは美少女…にも間違えられるほどで、彼に熱い眼差しを向ける女子生徒は数多い。
今だってまさにそんな女子がチラホラ見受けられる。

「僕だって好きで不機嫌なわけじゃ」
「まあ、そうだよな。君はあの子が好きなんだよなぁ」
「なっ!?浩司、何言ってんの…」

浩司が反対側のプールサイドに立つクロエに視線を向ける。

「いや、僕、僕なんてっ」
「クロエさんと一番会話する男って莉音だと思うぞ」
「そ、それは…気のせいじゃ…」
莉音の声のトーンが一気に落ちる。最後には浩司に聞こえないくらいもごもごとしたものになっていた。

莉音がその先に視線を向けると、クロエは笑顔で手を振ってきた。
ちょっと恥ずかしい気がした莉音だった。

そのクロエの居る女子のサイド。

「いやねえ、男子達・・・ジロジロ見てきて猿みたいだわ!」
「でも残念ね、お目当てはあなたじゃなくてクロエみたいよ」
「分かってるわよっ!・・・はあぁ、ほんと男子で許せるのは莉音くんだけよねぇ・・・」
「莉音くん、あの野獣達の中においておくのが可哀想だわ・・・本当に天使よねぇ」

女子達がある種この年齢なら当たり前の男子達が主にクロエに向ける視線に憤りながらも、逆に莉音を見てうっとりする。

「クロエと莉音くんなら・・・本当にぴったりのカップルねぇ・・・悔しいけど」
「私は悔しくないなぁ・・・似合い過ぎて、それしかないと思うもの」

クロエが手を降ると真っ赤になった莉音に女子達は微笑ましい視線を向ける。
確かに二人は見た目が天使のようなお似合いカップルだ。
正式にお付き合いしてる訳ではないが、周囲はそう見てる節がある。

ただ当のクロエはそんな周囲を理解してない風の表情をしていた。
いや・・・
正確に言うと、平静の仮面を被っていただけだ。

実は、今日に限って男子達の視線が刺さるように感じてたからなのだ。
それは何時もと変わらない視線の筈・・・
その何時もと変わらない視線が刺さる理由はクロエにあった。

昨晩の夢の中で、またクロエはあの男の逞しいモノに貫かれていた。
あの公園で、バックから犯され悦ぶクロエ。
そしてあろう事か、その悦んで貫かれるクロエの周囲をクラスメイトの男子達が取り囲んでいたのだ。
丁度、今の男子達のような視線で、クロエはセックスを見物されていた訳だ。

夢から醒めた時は、ショーツが不快なぐらい濡れており、朝から冷たいシャワーを浴びてみても身体の芯の火照りが取れない程だった。
そしてそんな日に限ってプールの授業ときていた。
ただでさえ乳頭が盛り上がるパフィーニップルのクロエなのだが、身体の火照りで乳首の膨らみが収まらず、今もパットを当ててるものの水着から突起が浮き上がりそうなのだ。
更に男子の視線が何時もより刺さって感じるから、どつにも身体は火照り続けていたのだ。

幸いそんな身体の変化に誰も気づいてはいないようだが、クロエは今この瞬間がとても苦痛に感じられたのだ。

「やっと終わった…」
チャイムが鳴り、クロエはプールサイドに座り込む。
「大丈夫?クロエさん、今日ずっとつらそうに見えたけど…」
「えっ?いや、別に…」
クラス委員長の広瀬奈々が心配そうに声をかけてきたので、クロエは慌ててしまう。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す