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堕天使の成長
官能リレー小説 - その他

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堕天使の成長 3

「なっ?!、クロエっ!、なな、なっ、何をっっ!!」

真っ赤になってしどろもどろで慌てる莉音。
だが、クロエは熱を帯びた瞳で莉音を切なげに見ながら、彼をその場に押し倒した。

そうなるとクロエの方が体格も大きく力もあるので、実に簡単に押し倒せた。
男とは言え、莉音は余りに華奢で小柄なのだ。

「莉音・・・もう・・・我慢できない・・・」
「クロエっ!、どうしちゃったのっ、クロエっ!」

莉音からすればクロエが何かに取り憑かれたように見えたかもしれない。
そう思うだけクロエは理性を失っていたのだ。

「どうもしてないわ、私は・・・莉音が可愛すぎるからいけないのよ」
「だからそれがどうかしてるっ・・・うぅっ?!」

莉音の言葉を途中で塞ぐように、クロエは莉音にのし掛かり唇を唇で塞ぐ。

「莉音…好き、大好き…大好き」
「クロエ…しっかりしてよ…」
必死にクロエの身体を揺さぶろうとする莉音だが、クロエの力にかなうだけのものはなかった。

クロエのしなやかな指が莉音の股間を弄る。
「莉音のココ、熱い…それに硬い」
「クロエ…それ以上は、お願いだから…」

「大好き。愛してる。だから莉音が欲しいの…それじゃ、ダメなのかな…」

莉音だってクロエの事が好きだった。
クロエが転校してきて初めて見た時から・・・
それは一目惚れだった。
そして運良く会話できた時は、もう有頂天だった。
それから幾分と時が過ぎたが、あの頃と想いは変わらず・・・ 
いや、想いは募るばかりであった。

だからクロエとこんな関係は願ってもないのだが、莉音は今のクロエに違和感を感じていた。
まるで何かに操られている・・・
確証は無いが、この公園にクロエが来てから様子がおかしいのだ。
それだけに素直に欲望のまま行動できないでいたのだ。

「莉音・・・莉音・・・」

だがクロエはお構い無しに莉音に何度もキスしながら、人一倍豊満な乳を莉音に押し付けてくる。
学校の男子生徒達がその服の上からでも分かる巨大な膨らみに欲望を募らせている見事なもの・・・
柔らかい感触が莉音の薄く貧弱な胸板の上でぷにぷにと転がる。

「ねぇえ、莉音、莉音の方からももっと触っていいのに…」
いつまでたってもつれない反応の莉音に不満を抱いたのか、クロエは莉音を誘うようなしぐさをする。

「く、クロエ……え、えーいっ!」
莉音は思い切り力を込め―――クロエの鳩尾に拳を叩き込んだ。

「きゅうっ!?」
奇妙な叫び声をあげクロエは気を失って倒れ込んだ。
その瞬間また莉音の身体に吹き付ける激しい風。
何とかしてその風の中クロエの身体を抱きしめ耐えた。


風は数秒で止んだ。
「う、ん、んー………あ、莉音…」

クロエはすぐに目覚めた。さっきまでの違和感はなかった。

クロエの様子に莉音は大きく息を吐く。
並みの女の子より非力なパンチがよく決まってくれたものである。
とは言え、まだ安心できない・・・
ここに居ればまたクロエがおかしくなる可能性があった。

「ごめん・・・クロエどいてくれるかい」
「・・・何で莉音が私の下にいるの?」
「クロエが僕の上にいるから」

お互い意味不明なやり取り・・・
しかも顔を真っ赤にしながらだ。
真っ赤になりながらも莉音はクロエが元通りな事にホッとしていた。

そして、クロエの下から解放された莉音は、一目散に公園を離れる。
離れる時にクロエと手を繋いだのは役得だが、クロエがまだ公園に未練がありそうで怖くて引っ張って離れたのが正解である。

こうしてクロエと莉音の平穏だった生活は、少しずつ変化していく切欠が始まったのだった。


その後、クロエと家に帰った莉音。
くしくも莉音の住むマンションの同じ階にクロエの家もある。
莉音は家族、クロエは留学なので単身だった。

クロエと別れ家に帰った莉音。
まず嫌な汗を流すべく風呂へと向かった。

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