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堕天使の成長
官能リレー小説 - その他

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堕天使の成長 18

いつもと変わらない松原の姿を見て安心するクロエ。
同時に、もうああいうこともないかな、と考えてしまう。
確かに松原とのセックスは凄かったけど、自分には莉音がいるわけだし。

その日も無事すべての授業が終わった。
部活に入ってないクロエは何も用事がないので帰り仕度をして帰路につく。

「きゃああああっ!!」
校舎の裏から悲鳴が聞こえた。
「中里先生…?」

クロエのクラスの担任、中里敦子。
美人で男子の人気が高い先生だが、いったい何事なのか。

クロエは声のした方に駆けていきながらとある『臭い』に気付く。
そしてその臭いが妖である事は分かっていた。
それと同時に、下腹部の内側から来る鈍い疼き・・・
これも杏梨から聞いた、妖気を感じると発情する堕天使の体質であった。
つまり、敦子先生を襲っているのは妖である可能性が高かったのだ。

覚醒して間もないクロエは、まだ堕天使としての戦い方を良く知らない。
杏梨から多少聞いた程度の付け焼き刃のようなものだ。
その事に不安があったが、頭を振って打ち消す。
今、彼女を助けれる可能性があるのは、この場にクロエしかいない。
莉音もいる事はいるが、莉音を危ない目に会わせたくないと言う過保護的なクロエの思考が彼に声をかけるのを躊躇わせていたのだ。

「やるしかないわっ!」

自分に言い聞かせるようにクロエは言うと、意識を集中させてあるイメージを浮かべる。
するとクロエの手に見事なロングソードが現れた。
これは堕天使の能力である武器の具現化で、彼女の家の家宝の剣に似せたイメージを出現させた。

最初の悲鳴から数分、敦子先生は「助けて」「やめて」と絶叫し、それが痛いほどクロエの心に響いてくる。
きっと自分も最初はそうだったのかもしれない。でも…

「先生!」

校舎裏口。
普段は滅多に使われないそこから少し歩いた小道。
敦子先生は白髪の男に馬乗りにされていた。

男は、腰を振っていた。
そしてクロエが到着した時には敦子からは悲鳴と違う声が上がっていた。

「いやっ、いやっ、これっ、ずごいっ!・・・変にっ、変になっちゃうっ!!」

男子生徒の憧れと言われた敦子の豊満なボディが、男に犯されていた。
そしてクロエには見えていた・・・
犯す男は妖気に包まれ、犯される敦子に妖気が注がれていく様子が見えていたのだ。

「ああつま、いやあぁっ!、イクッ!、イッちゃうのおぉぉっっっ!!!」

クロエは駆け抜け様に剣を男に振るうが、その直前に敦子が達してしまう。
だが、手応えはあった。
一見何も斬れてないように見えるが、これは妖気を斬る霊気の剣・・・
妖気は両断され、苦悶の呻き声を上げながら男は敦子から離れた。
敦子の方は達して気を失っているようだった。


男と対峙したクロエ。
その男の股間を見ると赤黒い巨根・・・
それは人のものとは思えない形をした赤黒い不気味な肉竿だった。

だが、それを見たクロエは疼いていた。

堕天使の身体がそれを欲していた。
その本能に応えるようにクロエは剣を消すと、スカートを脱ぎ、ショーツまで取り去った。
既にそこは洪水のように淫らな汁が溢れ出てきている。

「きなさいっ!」

クロエの声に男が飛びかかってくる。
そしてクロエを押し倒し妖根を突き刺してきた。

「んはっ、いいっ!、これっ、いいっ!!」

身体が満たされるような快感。
堕天使の彼女の身体が全身で悦んでいた。

「いいっ、もっと!、もっと突いてっ!」

男はクロエの声に獣じみたうなり声を上げてピストンする。
クロエはそれを悦んで受け入れていた。

堕天使にとって妖とのセックスは聖天使とのセックスに次ぐ快楽だ。
場合によっては聖天使を凌ぐ事すらあると言う。
多少妖気の残っていた松原も快感だったが、今このセックスはそれすら児戯と思わせるぐらいの快感だった。

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