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堕天使の成長
官能リレー小説 - その他

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堕天使の成長 16

莉音の小さな茎が天を向いて勃起しているのをクロエが指し示すと、莉音の方は真っ赤になってしまう。
そんな莉音にクロエは微笑みながら言う。

「松原先生とのセックス・・・凄く良かった・・・」
「クロエ・・・」
「大きくて逞しくて・・・でも優しくて愛に溢れていて・・・セックスって、こんなに幸せなんだって思った・・・」

うっとりそう言うクロエを莉音は泣きそうなぐらい悲しそうな表情で見る。
好きな娘が自分でない他人とセックスして、なおかつ気持ちいいとか言うのだ。
自身喪失するぐらいショックを受けてもおかしくない。

「でも・・・愛されたのは佐智子さん」

松原のセックスが良かったのは事実だ。
だが、彼が愛したのは佐智子の幻影である事はクロエにも分かっていた。
だから、はっきりと莉音に向かって言う。

「私は・・・莉音と愛し合いの」

はっきりとした意思表示。
だが、莉音の方は口ごもる。

「クロエ・・・でも・・・」

莉音の方は男としての自信を喪失していた。
男としては貧弱過ぎる肉体、対して松原の堂々とした肉体・・・

あんな見も心も愛し合うセックスを見せられて、完全に気持ちが負けてしまっていた。

そんな莉音にクロエは見せたのは膨れっ面。

「もうっ!」
「わわっ?!」

強引に莉音を抱き寄せ膝の上に座らせる。
体格も力もクロエの方が莉音よりも上だ。
これもまた莉音のコンプレックスなのだが・・・ 

「莉音は私のものなの!・・・私は莉音と何時でも何処でも愛し合いたいのっ!・・・ただ愛し合うだけじゃなくっ、セックスしたいのっ!!」

クロエの心からの叫び・・・
だが、莉音はまだ戸惑っていた。

「僕じゃなくても・・・僕なんかじゃなくても・・・」
「そんなのどうでもいい!」

グタグダと泣き言を言う莉音をクロエは一刀両断。
彼女はぶれなかった。

「莉音は私のものだから・・・莉音が嫌なら襲うからっ!!」

強引なまでの愛の告白。
莉音も目を見開いてあっけに取られた。
そして、どうなっても自分がクロエを好きだって事に再び気付かされた。

ここまで自分のことを好いてくれる人なんていなかった。
迫ってくるくらい愛情をぶつけてくれるのが、本当はすごく嬉しいのだ。
だけど今は…ちょっと恥ずかしかった。

「うん…ありがと」
「莉音……可愛い♪」
そんな莉音をクロエは思わず抱きしめた。

可愛いと普段からよく言われる莉音。
勿論男だから可愛いと言われるのは内心面白くなかったが、余りにも言われるせいで諦め気味だった。
でも今のクロエの可愛いは、納得いかない半面少しだけ嬉しかった。
まあクロエはそんな年頃の男の子の微妙な心理なんて分かる訳もなく、ただ己の感情のままを可愛い莉音にぶつける。

「莉音・・・好き・・・莉音・・・」

抱きしめて何度もキス。
松原とのセックスを見て男として完膚無きまでに粉砕された莉音だったけど、クロエの瞳に映るのは莉音しかいない事に何かを感付き始めた。

つまりクロエにとっては松原のセックスなど莉音との関係に比べたら軽いものだったと言う事だ。
クロエの瞳には莉音しか映ってない上に、松原の時の快楽に染まった時とは違う恍惚とした表情をしていた。

「り・・・莉音抱きしめてるだけでぇ・・・」

やや呂律も怪しいしゃべり方になる。

「ΡβΨΗΠβ・・・ΨβΞΛΨΑΣΖΥΕΞΠ!!!」

最後は半分聞き取れないぐらい怪しい呂律のクロエの母国語。
それと共にクロエが身を震わせ、下腹部から破裂音がした。

何が起こったのか初めは分からなかった莉音・・・
クロエが発した母国語は知らない単語が含まれてはいたものの、それがかなり卑猥なスラングである事はニュアンスで分かった。
そして、クロエが莉音を抱きしめていただけで達してしまった事も遅まきながら理解したのだ。
そして何よりも、莉音の背中から大きな純白の翼が生えた事も気付いた。

「これが・・・僕の翼・・・」

純白の翼・・・
それは莉音が聖天使たる証だった。

莉音は自分に生えた翼に驚きつつも、腕の力の抜けたクロエから抜け出して身を離す。
それは嫌だからではなく・・・
クロエにも漆黒の翼が生えてたからだ。

「綺麗・・・」

クロエの翼を見た莉音が呟く。
闇よりも黒い翼は力強く雄大でありながら、艶やかで美しいと思ってしまった。
そして同時にゾクッとするような色気が翼からも感じれる程であった。

「莉音と触れてるだけで・・・イッちゃったよ・・・」

恍惚な表情で色気をムンムンと発散させながらクロエは指で股間の白濁液を掬い取る。
さっきの破裂音は多分、松原の精液が逆流して出てきた音だったんだろう。

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