堕天使の成長 15
佑樹と杏梨は、杏梨が肉体的にも精神的にも癒えた頃に日本に帰国している。
それは莉音が8歳の頃だ。
そこから佑樹と杏梨は聖天使、堕天使として妖を祓う仕事に従事していた。
その間には、こう言う事を何度でもしていたのだろう。
「肉体を汚す事でしか妖を封じられず、被害者も救えないのが堕天使と言う存在・・・それでも救えたケースはラッキーな方よ」
いつのまにか杏梨が莉音の隣に来ていた。
ただし、莉音の小さいながらもしっかり勃起する茎を握って微笑んでいた。
「どの道、堕天使の身体は妖を感じると疼いてセックスしたくなるの・・・そして妖と交わり妖気を貯めてしまった堕天使を救えるのは聖天使とのセックスのみ・・・」
杏梨は莉音の茎を握りながら、自分の割れ目も指で弄る。
莉音にとって、こんな淫らな母を見るのは初めてだった。
「・・・僕で・・・大丈夫なのかな」
「莉音でなきゃ駄目よ・・・クロエちゃんを救うのは」
妖艶な表情の中に母親らしさも混ぜて杏梨が言う。
そして莉音や杏梨の目の前では、クロエと松原のセックスが佳境にさしかかってきていた。
「うおおぉっ!、佐智子っ、愛してるっ!、佐智子っ!」
「ああっ、あなたっ!、私もっ!、愛してるっ!」
松原とのセックスは思った以上に気持ちよかった。
何が一番かと言うと、愛されてる事を感じる事・・・
それが快感と同時に幸福感をクロエに与えていた。
それだけ愛が深かったのだろう。
故に闇に墜ちる程に・・・
だからこそ、クロエは松原を救いたいと思った。
この穢れた肉体で、一人の男の人生を救えるなら・・・
今は佐智子として、彼と真剣に愛し合おうとクロエは決意したのだ。
身体を折り曲げ、松原に顔を近づけ唇を重ねる。
そして松原が腰を弱めた所で舌を絡め合う。
既にクロエの頭の中には莉音は無く、この松原が彼女の最愛の男だった。
「ああ・・・もっと、もっと逞しいので突いて・・・」
「佐智子・・・たっぷり愛してやるよ・・・」
二人は更に激しく腰を動かす。
クロエの豊満な乳肉はタプンタプンとリズミカルに揺れ、汗がキラキラと飛び散る。
それは誰が見ても愛し合う者同士の交わりだった。
「佐智子、行くぞ、また出すぞ!」
「あああっ、きて、全部、中に出して…!!」
何度目かの中出しの後、クロエも松原も力尽きるように倒れ、意識を失った。
しかしその表情は幸せそうに見えた。
「これで先生の闇は晴れたはずよ」
「なんだか、すごいな…」
身代わりとは言え、圧倒的な愛し合うセックスに莉音は臆してしまう思いだった。
そんな莉音に構わず、佑樹と杏梨が松原の身なりを整えて、佑樹が軽々とまた担いで部屋から出ていく。
乳細身の身体に似合わない剛力に驚いて見ていると、クロエがノロノロと身を起こした。
「莉音、クロエちゃんをお風呂で綺麗にしてあげて」
杏梨はそう言いクロエを支えながら立たせ、莉音に押し付ける。
すると半分呆けながらもクロエは莉音に抱き付いた。
「わわっ!」
莉音の顔に押し付けられるクロエの豊満な乳・・・
それをニヤニヤと見る杏梨。
「あはぁ・・・莉音・・・すきぃ・・・」
むしろ長身のクロエに莉音が抱き抱えられるようにして、ヨロヨロと二人は風呂場に向かう。
莉音はさっきの松原とクロエの情熱的なセックスが頭をちらついて離れない中、大きなクロエを風呂場へと導いていく。
風呂場のイスにクロエを座らせて、莉音はその後ろから温かいお湯をシャワーで流した。
モデルのような長身でかつグラマー、この魅惑の身体がさっきまで淫らに乱れていたのだ。
莉音の興奮は収まらない。
「莉音、大丈夫?」
「いや、大丈夫なのはクロエの方…」
「私は大丈夫だよ。それより莉音のコ・コ」
正面の鏡越しに見える莉音の股間を指してクロエは言う。