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堕天使の成長
官能リレー小説 - その他

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堕天使の成長 14

その時期クロエはまだいなかったが、彼の落ち込みようは凄く生活も一時期荒んだらしい。
その後は立ち直ったように見えたが、もしかすると精神的には立ち直れずにいたのかもしれない。

クロエと杏梨が話し込んでいると、莉音が風呂から上がる音がする。
それと同時に玄関から莉音の父が、帰ってくる音がして裸のクロエは焦るが、杏梨は笑いながら『大丈夫よ』とクロエを制する。

そして現れた莉音の父・・・
クロエは彼が背中に松原を背負ってきた事に驚いた。
クロエの驚きを意に介さず、莉音の父は松原を軽々と下ろしてその場に寝かせた。
彼の細身の体格を考えると非常識な程の筋力に見える。

「おかえりなさい、どうだったかしら?」
「ただいま・・・女の子二人は『お茶が傷んでた』って事にして大丈夫さ」

二人が無事な事にホッとするクロエ。
莉音の父が上手く場を収めたようだった。

「あの・・・先生は?」
「まだ、気を失ってるよ・・・後は再び妖に取り憑かれないように闇を祓っておこう」

そう莉音の父は言い、杏梨を見る。

「なら、クロエちゃんにやって貰おうかしら・・・莉音もクロエちゃんも、自分が持って生まれた能力と使命に覚悟して貰わないといけないからね」

意味ありげにそう言う杏梨。
むしろ莉音の父の方が心配顔だった。

「まだ二人には早くないかな?」
「佑樹さん・・・今覚悟しておかないと、大事なものを失う事になってからでは遅いわ・・・」

莉音の父・・・佑樹は天を仰ぐ。
彼はかつて、大事なものを妖によって奪われ失った過去があった。

「・・・分かった、君に任せるよ」
「ええ・・・ならクロエちゃん・・・」
「・・・なんですか?」

向き直った杏梨に若干嫌な予感がしながらも、クロエは尋ねた。

「松原先生とセックスしてね」
「「・・・えっ?!・・・ええええぇぇぇっっっ!!!」」

クロエと莉音がハモりながら叫ぶ。
いくらなんでもそれはって展開だった。

「そもそも堕天使は妖を子宮に封ずるんだけど・・・一番効果的なのはセックスによる直接的な吸引なの・・・それと同時に被害者の因果や闇を断ち切る効果もある訳」
「納得できないかもしれないが、そんな堕天使を癒し包み込み浄化できるのは聖天使の役目なのだよ」

杏梨と佑樹が交互に言うが、その表情は苦い。
それは二人が通ってきた道なのだろう・・・

「私・・・やれます・・・それに決着をつけないといけない・・・」

驚いたもののクロエは意外にもすんなりと受け入れた。
彼女自身、これを乗り越えていかないと自分を堕天使に墜とし紐付けした妖にたどり着けない気がしたからだ。
だが、莉音の方は複雑な表情だった。
大好きな女の子が他人とセックスすると言うのは、流石に辛いものがあった。

「莉音・・・お前がこれに耐えられないなら・・・クロエの傍にいる資格はないのだよ」
「お父さん・・・」

父にそう言われて俯く莉音。
そんな莉音の頬にクロエはキスをして言った。

「私は、以前レイプされた事があるの・・・今のを聞いて嫌いになった?」
「・・・なる訳ないじゃん!・・・なる訳が」
「なら、見届けて・・・私は私の運命に決着つけたいの・・・」

そう言ってクロエは立ち上がり、杏梨に向かって頷く。
杏梨は既に松原の下半身を解放して肉棒を握っていた。

それは日本人の平均より長く太い巨根で、当事者のクロエではなく莉音が小さな悲鳴を上げてしまう。
クロエからすればあの初体験に比べたら小さい。
今の自分ならどうと言う事無いだろう。
その巨根に跨がり腰を下ろしていく。

「んあぁ・・・大きい・・・」

その太さに腟壁が擦り拡げられ、その長さに子宮口が押し込まれる。
そうしてると、佑樹がなにかしらの呪文のようなものを唱え、松原の額に指を乗せると・・・
松原はゆっくりと目を開く。

「・・・佐智子か」

その言葉に杏梨がクロエの耳元で囁く。

「松原先生の意識は混濁させているの・・・だからあなたが奥様に見えているわ」

そう聞いてクロエは理解して微笑む。
そして松原に言う。

「そうよあなた・・・今、あなたと繋がっているのよ」
「おおお・・・愛してる・・・愛してるぞ、佐智子っ!」

松原の意識ではクロエが亡き妻と見えてるようで、クロエの豊満な乳を掴み腰を突き上げ始める。
それは愛する妻を喜ばせようとする行為だった。

「あああっ、深い、すごい、いいわっ!!」
「ああ、久しぶりだ、佐智子…佐智子…!!!」

松原は亡き妻の名前を連呼しながらより激しいピストンを繰り返す。
クロエはそれに応えながら自らも腰を振る。

「クロエ…」
「莉音は納得いかないかもしれないが、これも治癒のひとつなのよ」

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