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壊れた世界で僕は生きる
官能リレー小説 - その他

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壊れた世界で僕は生きる 3

僕は幸運にも童貞とバレず、青肌の彼女から好印象を得た。ゴブリンが体育会系としたら、彼女は文化系っぽい。
灰色の長い髪に長く尖った耳、牙はなくて人と変わらないような歯だし、服は白のビキニとグレーのシースルーのガウンを身にまとっている。
「あたしはほら、ホブだから」
「ホブ?」
「上位種よ、この辺で暴れてる人達とは違うの」
「確かに、あなたは上品で落ち着きがあります。その眼鏡、よく似合ってますよ」
まだ人外にモテるというシチュに慣れてないので、内心ドキドキしている。でも、彼女は笑ってくれてるし、印象はいいようだ。
「そんなにあたしの事…口説きたいの?こんないい男に会えるなら…何日も徹夜してゲートを開いた甲斐があるわ」
「どんなお仕事されてるんですか?」
「メイジよ。こっちの世界は、魔法使いっていないのね。ちゃんと結界を張らないから、侵入されたのよ」
「一目見た時から、緑の人達とは違うと思ってました。差し出がましいのですが、この混乱はいつまで続くのですか?」
「そのうち、ダークエルフも来るわ。こっちで言う警察に相当する仕事をしてる人達」
「ハァーイ!後に乗らない?」
それとなく彼女と手を繋げないかと思ってると、大型バイクが僕の側で止まる。黒ギャルの女暴走族でなく、ダークエルフだった。
「ええと、もう運転できるようになったんですか?」
「馬が何処にもいないじゃない。代わりに動かし方を聞いてね…」
もちろんヘルメットをかぶらないのかとは聞けない。おそらくバイクを手に入れるまでに、腰の曲刀を使ったに違いない。
短い銀髪に黒の短くて前の開いたジャケットにショルダーレスのレオタードにニーハイブーツで、軽騎兵のイメージだ。
「いい男ね、もうゴブリン娘でも抱いた?」
「あなたね!この人はそんなことしないわ。クロの槍騎兵は自分の仕事すれば?」
「やだやだ、ホブの魔導兵サマはプライドだけは高くて。ゲートは開いたかもしれないけど、制圧はゴブリンの手柄というのをお忘れなく」
「あのっ!」
「何よ!」
「何なの?」
「え、あっ…お茶でも飲みませんか?」
僕の前で女性同士が揉めるという経験も初めてだけど、なんとかクールダウンできる方法を口から絞り出す。
すると、二人はしおらしい様子で応じる。
「ねえ、あなた繁殖相手の女はいるの?人間のメスだけだったら私が相手してもいいわよ」
「あなた運が良かったわね、この土地の人間は繁殖用としてある程度残す事になっていたのよ。他所の土地の人間はそのうち殲滅されるわ」
人間を殲滅?
この異変そんな大事だっのか。
「あのちょっと、今の世界情勢について教えてくれませんか?」
「あら、イケメンにしては知的な話題に興味あるのね」
「どちらと付き合うにしても、未来を見据えないと…」
二人、ホブゴブリンのジーナとダークエルフのゾーイからいろいろ聞くことが出来た。侵攻は全世界に及んでいるようで、大半の大国は殲滅される予定らしい。
例外は島国や発展途上国の力で抑え付け易い地域だけだと言う。
事前にこちらの世界の事は調べているそうで、各国の軍の基地の中にゲートを開いて、凄まじい数で反撃の機会を与えることなく一気に制圧する計画だと言う。
かつてのモンゴル帝国を思い出す戦法だ。

「ところであなたどっちとするか決まったのかしら」
「あ…いや、そう簡単には選べないかな…って」
「私が先よね!」
「なに言ってるの私の方が先よ!」
なんだか雲行きが怪しくなって来たぞ。
「あ、あの落ち着いて…」
「何よ!やる気なの!」
「相手になってやるわ!掛かって来なさいよ!」
(あっ、これやばいかも)
僕は危機感を覚え、茶店から飛び出した。
その瞬間、茶店が爆破する。
どちらかが放った魔法が炸裂したようだ。
このままここに留まるのは危険だと本能が叫ぶ、どちらが勝っても逆レイプという未来しか想像出来なかったからだ。
戦闘のどさくさに紛れ、僕はその場から逃げ出した。
やはりいくら人外の美女にモテると言っても本性があれでは…
初めてはやっぱり人間の女の子としたいよな。
今更普通のお付き合いで初体験まで行こうなんて思わない。
こんな状況だ、無理やり犯したって誰にも咎められないんだ。
ちょっくら可愛い娘でも見つけて童貞を貰って貰おうかな。
「よーし!強姦王に俺はなるぞー!」
こんな世界でも目標が出来た僕は何かが吹っ切れたように清々しい気持ちになれた。
「さーて、まだ捕まって無い女の子はどこかな」
僕は獲物を求めて進み出した。

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