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壊れた世界で僕は生きる
官能リレー小説 - その他

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壊れた世界で僕は生きる 2

くしくも『スコッティ』と同じ人数で、ステージに降り立って誇らしげに得物を掲げる。僕は蛮勇なる女戦士たちに魅せられた。
彼女たちも棒立ちの僕を見つけたようで、信じがたいことに黄色い声を上げる。僕の側を通りかかったゴブリンが言った通り、僕がイケメンに見えるようだ。
人間ではないけど、アイドルより露出度が高くてしかもグラマーだ。でも、すぐ僕を巡って争い始めたのを見ると、オスの殺戮とは違って変に現実的でドン引きして逃げ出すことにした。
僕達の世界の金属より軽いのか彼女たちが怪力なのか知らないけど、振り回している武器は大きいし、ボールのような爆乳も派手に揺れている。
モテてるのはいいけど、もし童貞とバレたらひどい目にあわされる可能性もあるし、すみれが好きと知られても嫉妬されるかもしれない。
「やっぱ無理」
世界や人類の危機よりも、自分を巡って争うゴブリン女たちという奇妙なシチュに翻弄されながら僕はライブ会場から走り去る。

会場の外は酷い地獄の様な光景だった。
ゴブリンの性的食指に反応してしまった哀れな犠牲者が、そこかしこで犯され、それを阻止しようとした者達は物言わぬ肉塊へと姿を変えられていた。
「うわぁ…すげー事になってる」
この世の終わりとも思える光景に呆然としてしまう。

『はあん!オマンコ孕むぅ!すみれ…バケモノの赤ちゃん妊娠してるぅ!』
「あれこの声…」
聞き覚えの有る声が聞こえて来たので辺りを見回してみるとソレは野外モニターから聞こえて来ていた。
「あっ…すみれちゃんまだ犯されてたんだ」
本来ならライブ映像は会場内だけの配信の筈だがこのゴタゴタで館内全てに流れてしまっただろう。
元トップアイドルの陵辱ショーの続きを図らずも鑑賞する事が出来た。
「あぁ…やっぱりすみれちゃんのおっぱいは良いよなぁ…あの時、頼めば一緒ヤらせてくれたのかな…」
モニターの中のすみれは、そのエッチな乳房を肉棒で子宮を突き上げられる度に、これみよがしに揺らしオスを興奮させ、犯して貰う為だけに存在へと転職していた。

「にしても…何かお腹大きくね?」
さっきから妙な違和感を感じモニターを見つめていると、その違和感にようやく気付く。
「あのメス、当たりダ。」
「えっ、当たりって?」
通りすがりのゴブリンがすみれを見て呟いた。
「アイツとあのメス相性バツグン、子供すぐデキル、いっぱい殖やせル。あのメス運が良い、大事にサレる。」
「へ、へーそうなんだ」
「お前も当たりのメス見ツケたら大事にしろ。子供いっぱい産んでクレル。」
「お、おう」
親切なゴブリンの助言をどう受け取ればいいのか困るが、すみれちゃんが今後も大事にされると聞いて元ファンとして少しホッとした。
『でりゅうぅぅ!バケモノの赤ちゃん、出て来ちゃうぅぅぅう!』
無様なアヘ顔を晒しながら、ゴブリンの子供をひり出し始めたすみれから視線を外すと、僕は街中へと進む事にした。

「奴らの間では僕はイケメンらしいけど、メンタルは共有できないな。どう空気を読むんだろ?」
街中には僕のようなブサメンはゴブリンと仲良くなっていて、一緒に食事など微笑ましい光景も有るかと思えば、リア充やファミリー層は悲劇に見舞われてる。
コミュ力や収入や社会的地位があっても、そんな価値観は通用せず無情に命を奪われているが、特に同情する気も起きない。オラついてる連中も服やアクセサリだけのために異界の侵略者に一方的に殺戮されている。
かつてスクールカーストの上位で威張ってた連中や、なんでも青少年への影響と叩いている鬼女が恋人や家族の絆をズタズタにされてるのはむしろ小気味がいい。
「モテ期来ないかな、この際ゴブリンでもいい。みんな美形で爆乳だし、でも暴力的なのは遠慮したい。少しでもいいから、上品で知的な…」
虫の良いことを考えながら歩いていると、魅惑的な出会いを果たす。メガネ店で略奪、いや少し強引な方法で合う眼鏡を探している美女がいた。
「お嬢さん、こっちではレンズが小さくて細いフレームのが流行ってますよ」
「やだ、イケメンなのに優しいのね」
「あなたは武器持ってないですね」

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