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アイドル アンダーグラウンド
官能リレー小説 - その他

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アイドル アンダーグラウンド 9

イグニスエンターテイメントのアイドルはまだみんな学生なので主な活動は土日と祝日となる。

そのため、平日は個々にトレーニングをしたりになる。
麗奈のDVDを参考にポージングの練習やバストアップやヒップアップの体操などグラビア系の仕事の準備は地道でしんどいものが多い。

それでもステージに立って見られる快感を知ってしまったらそんな苦労も大したものではなかった。早くステージに上がりたいけど撮影会も毎週ある訳でもない。理桜の孤独な戦いはしばらく続くことになりそうだ。

撮影会のない週末、理桜は合同レッスンのため事務所を訪れる。
「おはようございますー」
「あっ、リオちんおはよー」
「おはようございます〜、理桜さん」

ソファーでくつろぐ愛衣と優奈。
理桜がやってきたのに気づいて舞衣が抱き着く。

「若葉さんは?」
「ワカちんは今日は来ないんだ」
「なんでも、個人でお仕事が入ったみたいなんですよ〜」


若葉と麗奈はイメージビデオの打ち合わせのためニトロレーベルの事務所に来ていた。比較的新しい映像製作会社だが、過激さを武器にかなりイケイケな会社である。

「こんにちわ。今回は振られなくってよかったわ」二人を出迎えたのは社長兼カメラマンの大崎ファリーナ。女性特有の過激さと華麗さの融合した映像は男たちの欲望剥き出しだったイメージビデオ界に革命を起こしたと言われる程だ。

「この前はごめんなさい」ファリーナの挨拶に若葉は頭を下げる。
「気にしなくて良いわよ。誰でも初めては怖いもの。結果的にはデビュー作を撮らせてもらえるのだからうれしいわ」ファリーナはそう言って若葉に握手を求める。

少し緊張しながらもファリーナと握手する若葉。

小野若葉、19歳。
身長150cmと小柄ながらすくすく育った自慢の豊乳はHカップまでになった。
成長しだした頃はコンプレックスだったのが、今ではそれをいかそうと努力し自信を得つつある。
今回は巡ってきたチャンスを逃してはいけない―緊張の中にやる気と決意をみなぎらせて。

「どんなふうに若葉ちゃんを撮りますか?」
「そうね…恋人目線でイチャイチャしながら…子供っぽいところと、大人の色気と、両方出せるような作品にしたいかな」


「疑似デートは鉄板ね、ロケーションはコッチで抑えるから決まったら連絡する感じで良いかしら」

麗奈とファリーナとでコンセプトなどが決まっていく。若葉は二人の打ち出すシチュエーションに自分ならどんな表現ができるのかをイメージする。

「大体、決まったわね。イメージビデオは最終的には被写体のやる気が作品に出るわ。私達カメラマンはサポートは出来るけど、被写体にやる気が無ければいいものは撮れない。若葉ちゃんはマジメっぽいからその辺は大丈夫だと思うけどよろしくね」

ファリーナの視線から熱意を感じて若葉はこの人信頼して大丈夫と確信した。

そして、半月ほどたち若葉のイメージビデオの撮影日。
ロケ地は、避暑地の別荘だ。ファリーナのコネで借りたのだが敷地が広大で周囲を気にせず出来るという。

スタッフはカメラマンのファリーナとアシスタントの女性。若葉サイドは若葉と麗奈と雑用係として理桜が来ていた。

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