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アイドル アンダーグラウンド
官能リレー小説 - その他

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アイドル アンダーグラウンド 1

かつて少女はテレビの中に夢を見た。

子役ブームもあり運良く事務所に入り子役としての仕事も数回あったが結果を残せず自然に普通の中学生になっていた。

天野理桜、14歳。夢を諦めきれずにあがき続けていた。
子役で芽が出なかったのは芝居が下手だったから。今の自分の年齢なら子役よりもアイドルだろう。
今の世の中、ネットで調べれば何でもわかる。客観的に見ても自分顔は可愛い部類だし手足も長いし出るとこも出てるグラビア映えする身体だと思う。
とにかく、アイドルとして成功するんだ!
子役時代は結局集団に埋もれて抜け出せなかった私はアイドルグループに入ってもまた同じ結果になってしまうかもしれない。もちろん、ソロのアイドルだろうと周囲との戦いなのは同じだろうけど身内もライバルって状況は性格的にも向いていない。
子役時代は母親がマネージャーとして手伝ってくれていたので芸能事務所に所属したことはない。昔は母も憧れの芸能界ということでいろいろ張り切って頑張ってくれてたけど最近はそんな熱意も無くなったみたいだし、どこか事務所を探す事にした。
アイドルと言っても歌って踊るタイプや写真集やイメージビデオがメインのタイプといろいろある。
大手事務所に所属できればそれが一番なんだろうけれど、
正直そこまでの逸材だと思えるほど自惚れてもいない。アイドルのプロデュースに積極的で所属人数がそんなに多くないところなんていいのかな?
いくつかの事務所に履歴書と水着写真を送ってみる。


……数日後、ある事務所から返事が来た。
『一度会って面接しないか』って。

イグニスエンタテインメント。
聞いたことのない事務所だった。
それもそのはずで、最近できたばかりらしい。所属タレントも現在4人。全員女の子で、私とも年齢が近いという。

将来的にはカフェを経営する計画があるみたいで、アイドルが接客してファンと交流する、っていうコンセプトを描いているらしい。

規模の小さい事務所だが逆に考えれば自分の頑張り次第で事務所のイチ押しになりやすいのでは…
そんな打算的な考えから面接を受けることになった。

都内の中心部から少し離れた繁華街の雑居ビルのワンフロアがイグニスエンターテイメントの事務所になっている。
「天野理桜さんね」二十代前半?ぐらいの綺麗なお姉さんが理桜を迎える。
「社長の内海麗奈よ。ウチはまだ始まったばかりの小さな事務所だけど、よろしくね」

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