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アイドル アンダーグラウンド
官能リレー小説 - その他

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アイドル アンダーグラウンド 30

「ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします」
一人ひとり丁寧に作品を手渡しし、しっかりファンの目を見ながら握手する若葉。

「頑張ってね」
「期待してるよ」
「絶対売れるよ!」
神対応を見せる若葉にファンからは温かい言葉が掛けられる。
笑顔の中に、少し込み上げてくるものが、若葉の中にあった。


感謝をしているが正直ファンのためといった感情は少し希薄だった若葉、後輩のため率先してガンバるその気持ちが強く周囲が見えていなかったのかもしれない。ガンバる自分に酔っていたのかもしれない。
しかし、自分もこうしてファン達に支えてもらっているのだと知り、自分がいかに幸せなのか思い知った。

「ありがとうございます」

イベントは順調に進みグループ撮影も終わり。最後の個人撮影が始まる。

「最初の撮影会からいつも来てくれてますよね。本当にありがとうございます」
始発で来て待っていたというコアなファン。毎回参加してくれているので若葉も顔は覚えている。
「覚えてくれててうれしいよ」コアなファンはそう言いながら決められた立ち位置に立つ。緊張でガチガチなコアなファン。
「もっとリラックスしてください」若葉がそう言いながらコアなファンに横から寄りかかると腕に感じるオッパイの感触に顔が崩れる。
ファン達には事前に触れるのは禁止だと伝えられている。しかし、若葉は今自分にできてファン達が喜んでくれる事は何か考えたら今の自分にはコレぐらいしかできないと思ったのだった。

淡い緑色のビキニで肌を寄せる若葉。ファンの彼は緊張に加え興奮も最高潮に達した。
「ありがとう…これからも応援するね」
「こちらこそ、ありがとうございます」

その後も若葉の精一杯のサービスは続き、参加したファン全員に密着ツーショットを行った。

「お疲れさま、みんな満足そうな顔してたよ」イベントが終わりバックヤードに戻ると浅倉が若葉に話しかける。

「本当ですか、良かったです」浅倉の言葉若葉は手応えを感じる。

「若葉ちゃんはすぐ売れちゃいそうだけど売れてもウチでイベントまたやってくれるとうれしいな」
「そんな、こちらこそお願いします」こうして若葉のDVDデビューイベントは終わった。

若葉のDVDはその過激な内容から低迷している地下アイドル業界に風穴を空けるスマッシュヒットとなる。当初予定していた倍以上売れ、チャンスと感じた麗奈は残りの4人のDVDの発売も決めた。

「この業界、スピード勝負よ。話題の若葉の後輩が同時にDVDデビューなんて話題になると思うの」
麗奈の作戦はこうだ。
優奈、加賀美姉妹、理桜は同時リリースをするため同日の撮影となった。

「よろしくお願いします」
「お久しぶり、今日はよろしくね」
理桜の撮影担当はファリーナで手伝いとして若葉が同席している。
「あの作品が思わぬところで高評価になって私も驚いてるのよ」
「貴重な体験をさせてもらいました」
「過激すぎてサンプルもどこを使っていいか困ったみたい。若葉ちゃんの評価はうなぎのぼりで、イイことばかりだと思うけどねぇ」

ただ予想外のこともあった、とファリーナはため息をつく。
「次のブレイク候補、とかって言われるのはいいの、でも逆にAV女優前提でグラビアデビューしたんじゃないかってネットじゃ噂になるくらいでね…現にあるメーカーが私に若葉ちゃんを紹介してくれって言われて、困っちゃったわ」

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