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生き残っているのは?
官能リレー小説 - その他

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生き残っているのは? 8

それでも諦めずに何度も殴りつけるのだが、奴等は怯むことなく襲ってくる。
「クソッ!なんなんだよこいつ等…」
まるでゾンビ映画でも見ているような気分だった。
このままではまずいと悟り、僕は一度大きく後退してから一気に走り出した。
ペニスを勃起させたまま迫って来る男達だったが意外にも足はそれほど速くなく、すぐに距離を取ることが出来た。
「ハァ…ハァ…逃げ切れそうだ」
しかし安堵していたのも束の間、背後から何かが猛スピードで追ってきていることに気付いた。
それは先程の白獅子の化け物であった。
「グルルルル…」
白獅子の男は低い声で威嚇しながら凄まじい速度で追い掛けてきている。
「あいつ速いぞ…!どうすればいいんだ!?」
僕は再び振り返り、もう一度立ち向かった。だがやはりというかバットを振る前に組み付かれてしまう。
「ぐあっ!放せぇえっ!」
僕は必死に抵抗するものの、奴の力はとても強く抜け出すことが出来ない。
それどころか僕の下半身に手を回し、ズボンを脱がそうとしてきたのだ。
「やめろ!何をするつもりだ!」
嫌な予感がした僕は渾身の力を込め顔面を殴った。
「グォオオオッ!」
流石に効いたらしく悲鳴を上げて離れてくれた。
獣化した時は車を投げつけてきたというのに今度は僕のズボンを脱がそうとしてきた、これは一体どういうことなのか? 敵意が無くなったのだろうか?そう思いながらも警戒を解くわけにはいかない。
すると、突然白獅子が背中を向けたかと思うと腰を落とし四つん這いになったではないか。その体勢を見て察しがついた。
こいつは交尾を求めているんだ。
あの女の相手をさせられたことで完全に搾り取られ、獣にまでなった。なので本能的に他の人間の雄の遺伝子を欲しがっているのだろう。
「ふざけるなよ…誰がお前なんかと…。そんなの絶対ごめんだからな!」
僕は逃げようとしたが、いつの間にか忍び寄っていた黒い虎の男に後ろから抱きつかれて引き戻される。
「くそっ、離せよ!」
なんとか逃れようと暴れているうちに、白獅子の男の方に引き寄せられてしまう。
「おい、嘘だろ…」
白獅子の男は尻尾をピンと立てながら興奮しており、息遣いも荒くなっている。

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