強運天使が舞い降りた!? 9
エリサの周りがなにやらガヤガヤしている。
どうやら周りの声もそのまま聞こえるようだ。
「(まあ、適当に返しておけよ。お前が天使だってことは僕しか知らないんだから)」
「(はい…ひゃん!?)」
「(…どうした?)」
「(胸、揉まれちゃって…あん)」
「どうしました?佐藤先生?」
「な、なんでもありません。」
僕はエリサとの通信を切った。てゆーか、僕の方からでも通信を切れるのか。
さて、昼休み。
エリサが職員室にやってきた。
「角松、その子は?」
「お友達になった有川優香ちゃん」
有川…クラスでは地味な存在だが、かなりの美少女である。
エリサと一番最初に仲良くなったのが彼女とは意外だが。
「で、どうしたんだ?」
「この子も先生のことが好きみたいだよ〜」
「えっ、か、角松さん?」
「エリサちゃん、そ、そのことは秘密だって言ったのに〜。」
優香は顔を真っ赤にしながら動揺している。
「あっ。ごめん。バラしちゃった。」
「も〜。」
「じゃあ、このラブレターは君が書いたのか?」
ラブレターを優香に見せると優香は首を振って否定している。
「ち、違います。わ、私が書いた字じゃないですよ。」
「さすが、先生はモテますね〜」
エリサが茶化してくる。
…こいつは何もかも知り尽くしているからもう。
「じゃあ、有川はなんでここに?」
「あの、先生、これを…」
優香がピンクの包みを僕に渡す。
「良かったら、先生に食べてもらえたら…」