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バニッシュ!!
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バニッシュ!! 7


「何?何これ!!?」

淳は驚き慌てて、声を上げた。

「落ち着いて、マスター」
「無粋な奴らね」

アリッサとシャーリーが武器を構え、ファーザー譲は、右手の指二本を眼前で立てると、ひどく冷厳な声で一言だけ言った。

「ふん…来たか…Super Hornet」

飛び込んできた触手の束が、彼ら四人に向かう。
アリッサとシャーリーは近づく物から切り払うが、それに覆いかぶさるように凄まじい騒音が響いてきた。
さらに、建物の外からは連続した爆発音が響いた。
淳はその衝撃に、思わず震えてしまう。
だが、爆発音と閃光の後、目に見えて触手の束の動きが弱くなった。
そして、触手は燃え始めている。根元の方から。

「アリッサ、シャーリー」
「はい」

彼女達は、少年を捕えている触手を優先して切り払い、少年達を助け出す。
淳があっけにとられて見ているうちに、外からはさらなる爆発音、そして何かが燃え盛る音と匂い。
凄まじい騒音も続いていて、ファーザー譲の指示を彼女達が聞き取れたことが、淳には信じられなかったほどだ。

「ふむ、片付いたようだな。見てみたまえ」

ファーザー譲が窓の一つに近づいた。
凄まじい騒音…淳もこの頃にはおそらくジェットエンジンの音だと当たりをつけていた…のなかでも、譲の声は不思議と聞き取れた。
淳も言われた通り、窓の一つから外を見る。
そこにあったのは、さっきの触手の束を出していた本体であろう、巨大な軟体生物だったもの。
その焼け落ちた死骸と、この破壊を齎したであろう、ジェット戦闘機の姿だった。

「あの戦闘機は…?」
「私の能力は『言霊遣い』でね。あれは我が言霊で引き出したF/A-18Fだよ」

淳の言葉に、ファーザー譲がこともなげに答える。
アリッサとシャーリーが中で防戦している間に、外では情け容赦無い空爆が行われていたというわけだ。
彼らの目の前で、触手の束も、その本体も、焼け焦げた死骸までが、風に吹かれてどこかに消えゆく灰のように消滅していった。

「さて、無粋な者は消えた。儀式の続きを行おう」
「えっ」
「彼女たちのような素晴らしい女性を放っておくなど、男子たる者のすることではないぞ」

ファーザー譲が視線をアリッサとシャーリーに向ける。
そこでは、彼女達が先ほどのように淳に向かって片膝をついてその時を待っていた。
もちろん、修道服の裾をめくり、淳を受け入れるべく濡れた秘所を見せながら。
爆音を奏でる戦闘機も、役目を終えたとばかりに消えていく。

「で、では、改めて…」
「さあ、いらっしゃい」

アリッサとシャーリーに、淳は駆け寄って抱き着いた。
すると、彼女達は自分たちの豊かな胸で彼を包み込むように、抱き返す。おっぱいサンドだ。

「あの人たちは?大丈夫なの?」

淳が二人に挟まれながらも、視界の端ではファーザー譲が新たに出てきた修道女達に指示して、触手に捕まっていた少年達の救助をさせていた。

「こちらは心配いらない。これも我らの仕事だ。君は心置きなく二人と契りを結びたまえ」

威厳に満ちた譲の言葉には、一少年にすぎなかった淳に素直に従わせるだけの力があった。
これも言霊遣いの力なのかもしれない。

「さあ、こちらの部屋に…」

アリッサとシャーリーは、淳を左右から抱き、優しくチンチンを扱きながら別室へと連れていく。

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