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牝奴隷たちと御主人ちゃん
官能リレー小説 - その他

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牝奴隷たちと御主人ちゃん 10

死霊祭祀書。
魔導書であると同時にモンスター。
スケルトン作成の補助係。
趣味が書物で火が苦手なくせに料理が趣味。フィルに料理を教えている。
儀式用ナイフまたは死霊祭祀書そのものに触れる者とテレパシーで会話する。儀式用ナイフは包丁として活用されている。

ゴブリンとコボルト。
ゴブリンは人の子供ぐらいの身長の人型モンスター。顔立ちに特徴があり、鼻が大きい。それ以外は人とよく似ている。
コボルトは顔が仔犬のやはり人の子供ぐらいの身長の人型モンスター。
遺跡の街に住み着いていて、殴り合いで縄張り争いをしていた。
スケルトン集団がダンジョンを占拠した結果、遺跡周辺の森に逃げ込み、地道に畑を作ったり、狩猟をして暮らしている。
フィルはよく料理の材料を分けてもらってくる。
ダンジョンに侵入しようと森まで来た盗賊が、集落で狼藉を働いていたのを、フィルが見かねて始末したので、ゴブリンとコボルトのどちらの種族からも、フィルは英雄として感謝されている。

「……というわけで意見を聞かせてほしい」

二人と死霊祭祀書で、ダンジョン侵入者対策についての協議が食堂で行われていた。
死霊祭祀書を抱きかかえているフィル。
最近では包丁として使用されている儀式用ナイフをテーブルに置いて、指で刀身にふれている。

(私の意見としては、このダンジョンにこだわる必要はないのではないかと思うのだがね……)

死霊祭祀書は、ダンジョンを放棄するという提案を出してきた。
聖職者にお祓いされたくないのだろう。
フィルは黙って意見を聞いていた。

「ダンジョンへの侵入者でも傭兵や盗賊に対してはスケルトンで撃退できる。
聖職者の侵入者に対しては無防備といえる現在の状況なのは、二人も理解しているはずだ」

フィルは静かにうなずいた。フィルには聖職者に対抗する手段はないことを、協議前に説明済みである。
死霊祭祀書もそこは理解している。

「ゴブリンやコボルトには聖職者の神聖魔法は効果はないが、戦力にはならない。
ゴーレムにも効果はないが監視用で戦力外。
……しかし、僕はダンジョンを手放す気はない」

(ならば、君はどうする気かね?)
「僕があのシスターと対決する!」

(お嬢ちゃんはどう思うかね?)
「わかりません。何か考えがあるのかも……」
(ふむ、それならば聞いてみたいものだな)

「僕は魔物と融合していない。身体能力だけなら傭兵以下だけど、聖歌や聖水の効果は受けない」
(それはゴブリンやコボルトと同じ条件で、人数だけで考えるならば、ゴブリンやコボルトの方が戦力としては上ではないのか?)

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