牝奴隷たちと御主人ちゃん 89
「二人だけの秘密だ。エミリー」
「うん、パパとエミリーのひみつ」
浮気している母親が出かけている夜。
エミリーの初めての手こきとフェラチオの相手。
それは「パパ」だった。
エミリーの父親は海賊ギルのように服を着せるのではなく、はぁはぁと興奮しながらエミリーの服を脱がすと、乳房もまだふくらんでいないエミリーの乳首を舐めたり、ちゅっと吸ったりした。
「くすぐったいよ、パパ……」
「これは大人になるには必要なことなんだよ」
また父親はエミリーに、自分の乳首を舐めさせたり、吸わせたりもさせた。
「エミリーはいい子だ……あぁ、気持ちいいよ」
ほめられたくて、エミリーは父親の乳首を一生懸命しゃぶった。毛の生えていないエミリーの小さなわれ目を父親は舐めまわした。
「ふふふ、エミリー、くすぐったいかな?」
エミリーは父親に舐められてまだ初潮すらきていないわれ目を舐められて感じていた。
「おしっこでちゃうよ、パパ……んっ!」
「かわいいよ、エミリー」
まだ小さなクリトリスを、大人の男が本気でぴちゃぴちゃと犬が水を飲むように舐めまわしたのである。幼いエミリーは尿意をもよおした感じがした。
でも、大好きな「パパ」の愛撫は気持ちいい。
今ならわかる。
それは尿意ではなく性的な快感だった。
父親の行為を知った母親はどうしたか。
何もしなかった。
そのうち子供らが、エミリーを仲間はずれにするようになった。
「エミリーと遊んじゃダメっていわれた」
母親が浮気していることや、エミリーの母親が浮気相手に話した夫の性癖の噂を聞いた子供らの親たちが、エミリーを避けるように言い聞かせたのである。
「変態親子にかまってられない。気持ち悪い!」
エミリーは母親に捨てられた。母親は浮気相手と家出してしまって戻らなかった。
エミリーの父親はエミリーを残して自殺した。
酔って貴族の馬車の前に飛び出したのである。
事故として処理されたが、エミリーは父親が自殺したと思っている。
エミリーは孤児として故郷から離れた街の教会に保護された。エミリーの父親を轢き殺した貴族が事故を隠蔽するためにエミリーを街にいなかったことにすることにしたのである。
父親も亡くなり、仲間はずれにされていたエミリーは故郷に未練など、まったくなかった。
新しい生活が始まると思った。教会の老婆のシスターは優しげな笑顔で迎えてくれた。
その教会に集められた孤児のうち性的虐待を受けていた孤児は利用された。教会に寄付をした信者に、孤児たちは奉仕しなければならなかった。
エミリーはフェラチオや手こきができたので、それを気に入った信者たちの人気があったおかげで処女を奪われたりはしなかった。
他の孤児たちは肛門まで犯されて泣いていた。
エミリーは十五歳になると、教会から金を盗んで逃げたのだった。
ある夜、寝ていた老婆を子供ら全員で縛り上げ、教会にあった金を「親のいないお前たちを育ててやった恩も忘れて、この恩知らずが!」とわめく老婆の目の前で子供らでわけた。
「みんなで稼いだ金だから、文句ないよね?」
さらにエミリーは老婆の顔につばを吐きかけてから逃げたのである。
旅を続けていて、一夜だけの関係をエミリーに求めてきた男たちには睡眠薬を飲ませて眠らせた。
寝ている隙に金を奪って逃げた。
そんなエミリーの過去の事情を、サラたちはまったく知らされていない。死霊祭祀書と少年だけはエミリーの過去を知っている。
「サラ、この娘はすごく傷ついているから、優しくしてあげて」
サラは御主人様から、そう言われていた。