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牝奴隷たちと御主人ちゃん
官能リレー小説 - その他

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牝奴隷たちと御主人ちゃん 88

それを聞いて、椅子で寝てるガルディアスをちらっと見てサラが「へー、以外な感じ」と笑う。

「あっちのもう一人のほうはどう?」

その質問にオルガとマリンがじっとエミリーの顔を見つめている。

「ガチムチはあんまり好きじゃないよ」
「え、ガチムチ……」
「そうなんですね」

オルガは男は細めなのに筋肉があるほうが好み。マリンはギルが感じて悶えてる顔がかわいいと思っている。体つきはオークのような肥満体型が嫌いであまり気にしていない。
サラが「ガチムチ」がつぼだったらしく、クスクスと笑いながら「じゃあ、私もムチムチじゃなくてガチムチな女かもね」と言う。

「シャロンはムチムチ。
……みんないいオッパイしてるよね」

エミリーはそう言ってごくごくと酒を飲んだ。

「そういえば、ポチに聞かれたんだけど」
「私も聞かれましたよ」
「うん。聞かれました」

「どうしたらオッパイ大きくなるの?」とポチがギルにも聞いていたらしい。

「で、あいつ、なんて言ってたの?」

サラが二人に聞くと、オルガとマリンが顔を見合わせてから、思い出して笑い出す。

「好きな男に、もみもみされたり、ちゅうちゅう吸われたらでかくなるんだよ」

とギルはポチに言ったらしい。

「うわぁ。もう、ポチに何を教えてるのよ、あいつは!」
「そうだったら、みんな巨乳かもねー」

サラがあきれた。
エミリーが自分の胸元を見て、ふぅ、とため息をついた。

するとポチが服をその場で脱いで「ギルっち、ポチ大好きだから、ポチのオッパイをちゅうちゅうしてもいいよー」と言われてしまったらしい。

「おお、こりゃあ、すげえ。ポチ、おいらにはもったいねぇよ。きれいなオッパイだから隠しておきな!」

とギルは言うとポチの服を着せてやっていたのを、オルガとマリンは二人で見ていたのである。

それを聞いたサラが、ギルらしい……と思わず笑ってしまう。

エミリーは父親に甘えていた幼い頃を思い出した。再婚した母親はエミリーには冷たかった。
母親の浮気相手たちはエミリーにやたらと甘く、お菓子などもねだれば買ってくれた。
エミリーの母親の気を引くためのかけひき。母親が浮気相手と別れると、エミリーの前に優しかった男たちはいなくなってしまう。

「エミリー?」
「な、なんでもない……」

エミリーがまた酒を飲んだ。
忘れたくても、どうしても忘れられないさみしさを思い出したら、酔って忘れるしかない。

エミリーにとって、女らしい体つきは生きるため手段なのである。母親とやりたいために浮気相手の男たちが幼いエミリーのわがままを聞いてくれたように抱きたい女に優しくする男たちは、エミリーに優しくしてくれた。

やらせなくても、口や手でいかせてやれば、さらに期待して、ちやほやしてくれる。
それは男たちの淫らな羨望である汚されていない乙女という存在だったからだ。
しかし、オークに犯されて処女を奪われてしまった。だから、これからは、女の魅力で勝負していかなければならない。

ポチと同じ望みでも、エミリーには切実な願いである。
誰かに愛されたい。

サラは美貌の少年を愛している。
オルガとマリンは海賊ギルを愛している。

エミリーはまだ誰も愛していなかった。
愛されたかった父親は、再婚した妻が浮気しているとわかると幼かったエミリーで欲望を発散するようになっていった。


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