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牝奴隷たちと御主人ちゃん
官能リレー小説 - その他

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牝奴隷たちと御主人ちゃん 85

神聖ベルラント王国では失踪した皇子エルヴィスと皇女ティアナの消息を探すために、女宰相ラーニャが各地に密偵を放っていた。

しかし、見つからない。
皇子エルヴィスと皇女ティアナを暗殺できれば、老王が崩御すれば女宰相ラーニャが女帝として王位を継承できるのである。
ラーニャの命令という虚報で皇子エルヴィスと皇女ティアナを暗殺しようとしている者がいた。
ラーニャはその刺客から二人を守るために二人の探索を急いでいた。
二人を暗殺しようとした黒幕はわからない。傭兵たちに指示を与えていた商人は捕縛される前に服毒自殺してしまったからである。
自殺は宗教の教義では罪深い行為とされている。

誰がなぜ神聖ベルラント王国の王位継承者の二人を暗殺しようとしているのか。
他国との関係は良好であり、侵略などではないようだ。

王位継承者の二人が暗殺されたら、ラーニャが王位継承者となることになる。
だが、女宰相として兄の王から、全権委任され実権を握っているので、正直なところ王国を運営することにうんざりしている。
だからラーニャは、神聖ベルラント王国の王位を継承する気はない。
二人のどちらかが王位に就任したら、ラーニャは隠居するつもりなのだった。

ラーニャとしては、その隠居の計画を妨害する暗殺など許すわけにはいかない。それを楽しみに宰相としての責務を我慢して行ってきたのだ。

老王や若い皇子と皇女に政権をゆだねるわけにはいかなない。ラーニャに女帝として現在の政治を維持してもらいたい保守派と新しいや若い皇子や皇女に政権を官僚に任してもらい権力を握りたい新進派がいる。

保守派の暗躍だろうとラーニャは考えている。

老王は自分の死後に神聖ベルラント王国が滅亡しようと別にかまわない、生きている間は妹ラーニャに任せて、気楽に暮らすという強い信念を持っている。
女宰相ラーニャも、若い王か女帝が就任したら国を捨て他国でのんびり暮らすという夢に向かって邁進しているのであった。

邪神ガーバリムの体内にある触手の森で凌辱された女戦士ルシアのように、王国の歴史は自分たちの行動で作っていくものだ、という熱い情熱など二人にはなかった。

他の傭兵たちもダンジョンに王位継承者の二人がいる可能性が高いと情報をつかみ暗殺に向かったが、おるすばんのフィルに抹殺されて、骨ゴーレムの部品にされていたのだった。

暗殺者たちも始末されてしまい、二人の王位継承者たちは消息不明だが、老王は二人がいなくても自分が死んだら妹が女帝となると考え、侍女の膝枕で毎日昼寝しており、夜中は夜伽の女を弄りまわして遊び暮らしていた。

それが女宰相ラーニャにとっては腹立だしい。

保守派は怠け者の兄を暗殺してくれ、とラーニャは何回も夜空の星に願ってから寝ているが、誰も王を暗殺する気配すらない。
酒の飲み過ぎと女遊びで長生きしないはずなのだが、老王はくたばる様子もない。

そのラーニャに会いに行く途中で、海底ダンジョンにて少年魔導師一行は足止めをくっているのてある。
皇女ティアナの目撃情報と皇子エルヴィスの目撃情報にずれがあり、二人は一緒にいるはずたと密偵たちは手分けして必死に探索しているが海底ではさすがに見つけられない。

ガルディアスという名のホムンクルスの男。
この男が邪神ガーバリムから出てきて三日後、ガーバリムの口が、ばくんと閉じられた。
そして縮小が始まった。
ガーバリムは制御する者てあるガルディアスを体外に失い、あちら側に吸収合併されてしまったのである。
魔界の門がまたひとつ、こちら側の世界から消えた。
あっけない邪神ガーバリムの終わりに少年以外の全員が唖然としていた。

ゴーレム帆船は、塞いでいた邪神ガーバリムがなくなり海水がダンジョンに流れ込んでくると、自力でしっかり浮かんでいた。

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