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牝奴隷たちと御主人ちゃん
官能リレー小説 - その他

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牝奴隷たちと御主人ちゃん 71

「また、くすぐられたいの?」
「やっちゃいますか」

ジリジリと迫るサラとオルガ。
後ずさりする精霊の化身の美少女。

少女がスカートのすそを華麗に翻して、さっと扉を開けて逃げ出した。

「あっ、逃げた!」
「まちなさい!」

拷問部屋から精霊の化身の美少女が出て、通路を走るのを追って二人が走った。
追いつけないので本気で走る。

「はぁ、はぁ、はぁ、逃げ足はやすぎ!」
「はぁ、はぁ、逃げられましたね」

かなりの距離を走った。
息を切らして全裸のサラは壁に寄りかかり、オルガはぺたりと座り込んでいる。汗だくになっている全裸の美女二人が疲れて休んでいる。

「もう追いかけっこはおしまい?」

二人が周囲を見渡すが少女の姿は見あたらない。

「出てきなさいよ、ずるいわよ!」

サラが挑発してみる。

「また、くすぐるくせに……」

少女の声からすると、かなり警戒しているようだ。とりあえず汗が止まり、呼吸も落ちついたので二人はそのまま通路を歩いていく。

「どこにいるの?」
「くすぐったりしないから、出てらっしゃい」

サラとオルガは迷子の子供をさがすように呼びながら、歩きまわっている。

今まで来た者たちとはちがう。
手枷足枷をあっさり破壊する怪力。そして獣のような速さで追いかけてきたのである。

いきなり怪力で殴りかかってきたりはしなかったが、くすぐられるとは思っていなかった。
何のために精霊の領域に侵入してきたのかわからない。またくすぐられてもたまらないので、姿を見えないようにして、二人の背後からついて歩いている。途中でサラとオルガが少女の目の前を通過していったからである。

精霊の化身はふたなりで、退魔師になる少女たちは夢の中で精霊の化身と交わり、エネルギーを与えられることで戦う力を得る。
また、淫魔に犯されて自我崩壊寸前でも、精霊の化身がエネルギーを与えることで治療される。
実際の男性と交われば精霊の化身は契約により離れ、皮肉なことに、淫魔とならば交わっても退魔師の力は失われない。
淫魔の手先として仲間を裏切り、淫魔との交わりの快楽に溺れる退魔師も多い。

サラの大剣に封じられている精霊も持ち主に力を与え、武器として一緒に戦い、持ち主が男性と交わり退魔師を引退するまで契約に従うのである。

オルガは人妻で不倫相手のギルと交わっているが、サラは御主人様の精液を胎内に受けたことがないので、契約可能ではある。
淫魔に処女を奪われた退魔師の少女たちも力を失うわけではない。異性と交わり膣内射精されることで契約は破棄される。

御主人様の少年は、サラに精霊と契約させるために送り込んだのだった。

オルガは精霊からすれば契約できない侵入者で、自我を壊して領域から追い出すつもりだったが、くすぐられたので簡単に楽にはさせないつもりである。

(どうしてやろうかしら……ふふっ)

二人にそっと近づいた精霊の化身は、オルガの背中に抱きついた。
オルガの方が憑依しやすいと感じたからだ。

「きゃっ!」

オルガが立ち止まり振り返る。
たしかに誰かに抱きつかれた気がしたのに。
誰もいない。
誰かに見られている感じがする。

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