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牝奴隷たちと御主人ちゃん
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牝奴隷たちと御主人ちゃん 7

「あれはクロスボウだけど、改造武器だ。ガントレットと一体化されていて片手で扱えるように小型化されているのに、弦が特殊なのかも。威力が強力だった。狙撃準備のための時間は、なぜか弓とかわらない」

フィルは説明されてもよくわからないが、ナイフ投げほどの予備動作で、大弓より強烈な威力で純銀製の矢が飛来するのだと理解した。
スケルトンの頭蓋骨を射抜き、ダンジョンの壁に簡単に抜けないほど深く突き刺さった。
ダンジョンの壁に一撃でフィルがナイフを刺そうとしても硬くて刺せない。

「音は振動で、空気を震わせている。大きな音は衝撃で破壊力がある。でも歌ってもそれほどの音量が人には出せない。呪われた甲冑の中身を、大音量の衝撃で破壊したならわかりやすい。中身が破壊されたら甲冑だけでは活動できないから。でも、そうじゃなかったからね」

これもフィルにはよくわからない。
ただ音が響いてくるものというのは、言われてみるとそうなのかなと思った。

(それよりも、どうしてこんなに好きになっちゃったのか教えてほしいな)

フィルは魔導書を読みなから椅子に座っていねむりしている「御主人ちゃん」の寝顔を見ながら思う。起こさないように毛布をかけて、そっと頬にキスをした。
そしてナイフを手にして、部屋を出る。
ダンジョンの侵入者を抹殺する。
「御主人ちゃん」の眠りを妨げないように確実に、そして迅速に。
夢中で何かを考えていて、あまり寝れていないようで、また食事も「今はいいや、ありがとう」と言って、ちゃんと摂っていない。
何かを魔導書で調べていて、疲れてしまったのかうっかり寝ている「御主人ちゃん」の穏やかな寝顔をフィルは守りたい。

フィルは吸血でも食事がわりに生命力を回復できるけれど「御主人ちゃん」はそうではない。
自分がもっと強くなれば、どんな敵がダンジョンに現れても「御主人ちゃん」が何も心配することなく、毎日ずっと一緒に暮らせると、フィルは信じて侵入者と戦っている。

「御主人ちゃん」とフィルが呼ぶのは「御主人様」と呼ぶにはあまりに若すぎる気がするからだった。
それに思わず見惚れるほどの美少年なのだ。
可憐な美少女でもない。
精悍な美青年でもない。
フィルの愛撫に感じて切なげな喘ぎ声を洩らしている表情は、あまりに愛しすぎて、ぎゅっと抱きしめたくなる。

戦闘を終えて部屋に戻ると「御主人ちゃん」は椅子で寝ていなかった。部屋からいなくなっていた。
おそらく、魔導書から何か思いついて知識の部屋で呪文を詠唱したりしているのだろう。
毛布を抱きしめてフィルは自分の寝室に戻った。正直、さみしい。
毛布に「御主人ちゃん」の匂いやぬくもりが残っている気がした。

「んっ、あぁ、もっと見て、フィルのエッチなここが濡れて、ひくひくしちゃってるよぉ……」

フィルは指先で股間のわれ目をなぞり、目を閉じてオナニーをしていた。
「御主人ちゃん」がそっと撫でるようにわれ目をさわってから、乳房を揉んだり、乳首を指先で転がしてみる。
自分で唇を撫でてみた。
指先を「御主人ちゃん」の勃起を思い浮かべながら、ちろっと舐める。

唾液を塗り付けるようにしてわれ目をさわっているとクリトリスが刺激に反応してくる。
新たな愛蜜が次から次に溢れてくるのがわかる。
装甲皮膜にじんわりとした感触があり愛蜜が吸われていく。指先で股間を弄りながら「御主人ちゃん」が勃起を入れて突き動かしている時の息づかいがだんだん熱く乱れていくのを思い浮かべる。
絶頂してしまったら疲れて続きをする気にはなれなくなるので、オナニーを長く楽しみたいのなら手かげんをしなければならない。
でも、とても我慢することはできない。
フィルは不規則に熱い息を吐きながら、指先の動きを可能な限り速く動かす。
途中で何度か中指の先端を膣口に沈ませる。ごく浅くでしかないけれど、指先を挿入すると装甲皮膜が膣内でぐにゅぐにゅ蠢く。
淫らな欲情が蠢いているような感じがして、気持ちいいのに少し怖い。指先を膣口から離した。

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