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牝奴隷たちと御主人ちゃん
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牝奴隷たちと御主人ちゃん 57

「お尻なのに……あぁん、あぁっ、あっ、はあぁん、気持ちいいよぉ……あふぅ、あぁっ、イクッ、イクッ、あんっ、イッちゃうぅぅっ!!!」

舌先の針で腸壁を刺され、ぐねぐねと舌を動かされて舐められる。クリトリスや膣内を刺された時とはちがうじんわりと染み込んでいくような未知の快感に、シャロンは恍惚として蕩けきった表情を浮かべていた。
絶頂したあとも舌を入れられたままで、シャロンは甘い余韻に身をゆだねていた。
肛門から男がずるずるずるっと舌を抜き出すと、シャロンは心に穴が空いたようなさみしさを感じた。男の舌が元の長さと大きさに戻っていく。
勃起もおさまり、男は脱いだ服を着るとシャロンに煙草はないかと聞いた。

「……ないわ。船内は禁煙よ」

シャロンがゆっくりと立ち上がり、男に抱きついた。男はシャロンより、少し背が低い。シャロンは男の舌技に完全に陥落させられた。

「私はシャロン。シャロン・デリダよ」
「俺はガルディアス・ガーバリム」

この二人がいる船にエミリーは侵入したのである。食糧のある部屋を探しているうちに、エミリーはシャロンに捕まった。

「放してよ!」
「ふてぶてしいわね、泥棒猫のくせに」

床に腕を取られてエミリーは押さえつけられていた。海兵隊の隊長だけあって護身術や格闘技を身につけている。

「おいおい、のら猫に本気を出したらかわいそうだろう、シャロン。
なぁ、お前、煙草持ってるか?」
「あるよ」
「よこせ。食糧と交換してやる」
「話がわかるね。離してよ、オバサン」
「……」

シャロンがエミリーにオバサンと言われて、

(誰がオバサンよ。ちょっと若いからって。まったく、ナマイキなガキね!)

と思っているのが顔に出ていた。
エミリーは男に、愛想笑いでニッコリと笑ってみせると、背負い袋から煙草の入った小箱を取り出した。

「ふぅ……クラクラするぜ」

ガルディアスは椅子に腰を下ろして、脚を組んで煙草をくわえている。
エミリーはテーブルの上に出された食糧をむしゃむしゃと頬ばっていた。

「あわてなくても、誰もとったりしないから、ゆっくり食べなよ」

シャロンはあきれながら、頬づえをついてエミリーを見ていた。
エミリーの食べっぷりは、遠慮も、テーブルマナーもない。

極悪な船長の机の中にあった葉巻の小箱。
それが役に立つとは思っていなかった。

「せっかく来たんだから、話ぐらいしていけよ。名前は?」
「エミリー」
「他にも生存者がいるの?」

エミリーは自分の船で遭遇したオークや妖虫の話をした。
ガルディアスはふらりと出かけて、食糧や水を調達してくる。シャロンは船から出たことがない。
煙草はなかなか見つからないらしい。

「そんなことになってるのね」

シャロンは、オークや妖虫の話を聞いても驚かなかった。ガルディアスの変化する舌を体験しているので、ありえない話とは思わなかった。

「で、めしと水がなくなって、この船に盗みに入ったってことだな」
「そういうこと」
「で、元の世界に戻れそうか?」
「あんまり自信ない」
「じゃあ、ここにいればいい」

ガルディアスが煙草を踏み消して言った。
シャロンがガルディアスの顔を見つめて、ため息をついた。ガルディアスがそう言うなら、追い出すわけにはいかない。

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