牝奴隷たちと御主人ちゃん 36
だからポチは、海神様の娘の化身と島民に今でも思われている。
その海神様の娘を若様が連れてきたというので、島民は急いで夜には祭を催した。
太鼓の響き、笛の音、歌声、腰をくねらせて踊る扇情的なダンス、酒と魚料理。
「で、島に来た目的はなんだ?」
ギルは少年に砂浜を歩きながら質問した。
二十歳の時はダンジョンを作る手伝いで、島から一年ほど離れた。
ついでに辺境で剣術大会があると聞いたので賞金狙いで参加したが、惜しくも優勝を逃した。
当時十九歳のサラが出場していたからである。
祭の喧騒から離れて、砂浜で星空を見ながら二人で話していると、初めて会った頃を思い出す。
「海神様の洞窟ってどこ?」
「おいらが連れて行ってやるよ!」
その十四歳の頃の自分と、ギルは何も変わってない気がする。
神聖ベルラント王国に向かう途中、補給や休憩できる島がなく、進路変更してこの島に来たと少年が説明した。
「おいらの帆船で行けばいいさ」
ギルはそのかわりに頼みがあると、少年に相談を持ちかける。それを聞いた少年が微笑した。
「おもしろい。やってみよう」
街に戻るとまだ祭の喧騒は続いている。
皇女皇女ティアナも酒を飲んだようで、酔って島民の前で歌を披露して拍手喝采を受けていた。
皇女ティアナは、島民から「歌姫ティアナ」と呼ばれることになった。
翌日、鶏は卵をいつもより多く産み、野菜は育ち、島民は騒いだわりに疲れていないことに気がついた。
海神様のご利益だと、海に島民は感謝を込めて祈りを捧げた。
それはティアナの聖歌の効果だったのだが。
真夜中、祭の喧騒が静まると街の灯火は消される。今夜は三日月の夜で満月の夜より暗い。
すると、ポチを含めた稀な客人たちの泊まる家以外では島民たちの夜這いが始まる。
広場で腰を揺らして扇情的なダンスを披露していた島民の若い女は人妻だが、ギルの勃起をしゃぶっていた。林の暗がりや建物の物陰、それぞれの家で男たちが精液をもらすうめきや女たちの悦楽の喘ぎが聞こえる。
島民は祭の夜だけは無礼講で性交しまくる。
島に来た客人が男性で、島の女たちで気に入った女がいれば孕ませてもいい。
また他の土地から島の女として暮らすことになる女がいれば、祭の夜と同じように、無礼講で島民たちはやりまくる習慣がある。海は危険に満ちている。いつ鮫の餌食になり、いなくなるかわからない。
ここは海賊の島。他の海賊船から女を捕らえたら、島民として受け入れ子を孕ませて子孫を残す。
林の木陰で踊り子の若い人妻はしゃがんで、ギルの勃起をしゃぶっている。
じゅぷ、じゅぷ、と唾液を絡ませて頬をすぼめて吸い、ギルは人妻の頭部をつかむと勃起を喉奥に突っ込むように腰をゆっくりと揺らす。
ギルは目を閉じてサラがしゃぶってくれているのを思い浮かべながら、欲情している人妻の愛撫の感触を堪能している。
人妻の頭部の動きが激しくなる。
このまま口の中に出してほしいらしい。ギルの勃起から先走りのぬめりの味が口の中に広がる。
ギルは腰を揺らすのを止めて、人妻に声をかける。ゆっくりと立ち上がった人妻が木に手をつき、尻を突き出して腰をくねらせて誘う。