牝奴隷たちと御主人ちゃん 4
魔法陣が刻まれた床の中央に水晶球をくぼみにはめる。床の魔法陣に刻まれた象形文字と壁と天井に刻まれた象形文字が淡い青白い光を放ち室内を照らす。
ここは知識の部屋と呼ばれている。
壁にはダンジョン内で監視したい場所の映像が映し出されている。
「ダンジョンの清掃は完了だな」
ダンジョンを徘徊するスライムは死骸からホコリまで餌として吸収分解する。
スライムの種類によっては岩石などを好むものもいて、ダンジョンを浸食することもある。
ゼリー状のモンスターで鳴き声も足音もなく移動して、体内に取り込み分解吸収する。
臆病な性格らしく動くものや物音がすると透明になって壁や天井に貼りついてじっとしている。
戦闘用ではなく清掃用で飼われている。
(最強の避妊具でもあるけどね)
女性の膣内にスライムを侵入させ、膣内射精すると、精液をスライムが吸収分解するため、妊娠しない。
挿入するとスライムがぬるぬると勃起に絡みついて、ピストン運動すると膣内で蠢く。女性は膣内を弄りまわされているような感じになる。
「フィル専用に、最軽量の鎧を作ってみた」
装甲皮膜というべきそれは、あごの下から足の爪先まで極薄のスライムで身体を防御する。
「なんか、恥ずかしい」
フィルがもじもじと恥じらい腕で乳房をを隠し、片手で股間を隠して立っている。
身体に完全に密着していて、漆黒とはいえ、身体の線が丸見えだった。
「軽いし、防御力は耐熱防寒も含めて完璧だよ」
「でも……おしっことかどうするの?」
「もらしてもスライムだから吸収してくれる。汗とかもね。それに通気性もある」
毒性に耐性があるフィルは、スライムが吸収したものを麻痺させる毒の影響はない。
蜂が毒針を刺すように、スライムは獲物を捕まえて逃がさないように、麻痺させて動けなくしておいて、溶かして吸収する。
生き餌を好むスライムは取り込んだ獲物が窒息しないように空気を送り込む。
漆黒のスライムはダンジョンを徘徊する手下モンスターを捕食しかねない、危険すぎる魔物。
フィル専用の装甲皮膜の素材としては最適といえる。他の人間なら装着できない。
つまり商品化はできない魔法のアイテム。
「ナイフや剣などの刃で切れない。打撃の衝撃も吸収してくれる。水中でも顔まで装着すれば息ができる。それにスライムは擬態が得意だから、髪まですっかり包まれてじっとしていれば姿を隠してくれる」
フィルに床に仰向けに寝そべってもらう。
すぐにスライムの擬態が始まる。
床石そっくりに擬態した装甲皮膜のせいで頭部だけ床に転がっているように見える。
「目を閉じてみて」
フィルが目を閉じると、装甲皮膜が顔や髪を包み完全に装着されて、遠目からは姿が見えない。
「目を開けて。どうかな?」
フィルに手鏡を見せる。
目だけが床に浮き上がって見える。
「すごいね、御主人ちゃん!」
フィルが立ち上がり言われた通りに両手で顔を撫でると、あごの下までの装着に戻った。
「全力疾走してとりあえず逃げる。そのあとに、背中を壁につけてじっとしていたら遠目からは消えたように見えるよ」
これだけの技術がありながら、ギルドに所属してない理由は「御主人ちゃん」の趣味に問題がある。呪文を詠唱すると装着皮膜は透明になる。
「えっ、あっ、ええええっ!」
フィルがうろたえて、その場にしゃがみこむ。
「御主人ちゃん?!」
「こうして透明にしておけば、装着してるのも気づかれないよ」
フィルのうずくまった背中に抱きついた。
耳を甘噛みする。
フィルがくすぐったそうにクスクス笑う。
「御主人ちゃん」の手がフィルの乳房を揉む。
「装着していても肌に密着しているから手ざわりはかわらないね。うん、うまくできた」
「あんっ、御主人ちゃんのスケベ」
フィルが仰向けに寝そべり、そばで寝そべった「御主人ちゃん」はフィルの身体を撫でまわす。