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牝奴隷たちと御主人ちゃん
官能リレー小説 - その他

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牝奴隷たちと御主人ちゃん 21

変化の素質を持つ青年エルヴィスは、ダンジョンという特殊な場所の影響で、儀式なしで変化する可能性を考慮して牢屋に入れられている。
それは本人に説明して、エルヴィス自身も納得して牢屋で暮らしている。

フィルは皇女ティアナの暮らす豪華客室に行くときには、メイド服を着用している。
これは「御主人ちゃん」が用意したもので、着用してみたところフィルも気に入った。

「うん。なんかいいね。かわいいよ」

と「御主人ちゃん」に言われた。
それがフィルはかなりうれしかったからだ。

「フィルさん……服を、おかりできませんか?」

ティアナの修道服は没収したままだ。
全裸でダンジョンを探索して兄と古書を見つけて脱出できる自信がない。
または、脱出しても裸で外を歩くのは無理と判断したのだろう。
浴室で裸は普通だが、それ以外は恥ずかしい。

「御主人様が、なぜ皇女様に服を渡さないかおわかりになりますか?」
「わかりません」
「この部屋から出れば危険ですから、皇女様を危険な目に合わせたくはないのでしょう」

フィルがどれだけ強いか、見た目ではわかりにくい。メイド服をかわいく着こなしているので、さらにわかりにくいのだ。 

(御主人ちゃんがシスターが裸で恥じらうのを見たいだけかもしれないけどね)

豪華客室と牢屋、どちらもこっそり監視している「御主人ちゃん」は、フィルとティアナの会話を聞いていた。たしかに危険ではある。
妹にあんなことやこんなことをしたい野獣のようなエルヴィスにティアナを裸で再会させたら、襲われてしまうだろう。 

(皇女ティアナは裸で部屋から逃げ出すほど、おてんばには育てられてないみたいだ)

もし皇女ティアナが裸で部屋から逃げ出したら、牢屋に入れておく必要がある。
ダンジョンから逃げ出して、もしも同盟騎士団に保護されたら、出兵してダンジョンに攻め込む口実にされかねない。

同盟騎士団は、治安維持のために各地の同盟国を渡り歩き任務を遂行する。最大級の傭兵ギルドと考えるとわかりやすいだろう。
同盟国は戦力を共有することで、領土の奪い合いを止めてしまった。
神聖ベルラント王国も、同盟の主要国である。
各国から兵を引き連れた武将たちが集結して、ダンジョンを破壊する光景は見たくない。

皇子エルヴィスが呪われていて、触手淫魔に変化するのと同じように、皇女ティアナもまた呪われていた。
それに気がついたのは、皇女ティアナの世話係を頼まれていたフィルだった。

フィルも魔物と融合しているので気がついたのだが、皇女ティアナにも生理の日がなかった。
「御主人ちゃん」が皇女ティアナをやっちゃって孕ませちゃったかと思ったので、フィルが落ち込んでいると、死霊祭祀書が心配してくれた。

(お嬢ちゃん、どうしたのかね?)
「ん、あのね…………というわけなのよ」
(それは、妊娠ではないな。
王家の巫女は生理がこない体なのだ。
初潮はあるが、それからは次の巫女を産み、祓いの力を失うと、生理が再ひ始まり発作がなくなる)

詳しく死霊祭祀書に皇女ティアナの呪いについて話を聞くことにした。
「御主人ちゃん」が皇女ティアナの世話をフィルに頼んで、どんな様子かたずねるだけで、近づかない理由がわかった。

魔物と融合しているフィルも生理はこない。
でも「発作」はフィルにはない。
王家の血を継ぐ女性の中で、聖なる祓いの力を授かった巫女は、代償のように「発作」がある。

その呪われた「発作」は全身に発疹が出て肌がかぶれたり、呼吸がしずらくなったり、発熱したりするわけではない。
耐えがたい欲情にみまわれるのだ。
そして乳房や乳首の感度が過敏になる。
ミルクを噴き出したりはしないが、そうなると自分で乳房を揉みまわし、乳首をつまんだり指先で転がして「発作」がおさまるまでは、ひたすらオナニーするしかない。
欲情する体を鎮静する方法はオナニーの他にもある。それは……。

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