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牝奴隷たちと御主人ちゃん
官能リレー小説 - その他

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牝奴隷たちと御主人ちゃん 16

全裸でいきなり瞬間移動させられたシスターは何が起きたのかわからず、呆然としていた。
部屋の中央には、貴族の寝室にありそうな、まともな質の良いベット。
床にはやわらかい絨毯。
壁には額縁に入った森と小鳥が描かれた風景画が飾られている。
窓はない。天井はかなり高めだが手のひらほどの宝石がまばらに埋め込まれていて、それが発光して室内を明るく照らしている。
めずらしい照明の光は、まぶしくも薄暗くもなく、やさしい光だった。
ベットから前と左右の壁に扉がある。
前側の扉は大扉で廊下につながっていると思われるが、開かない。
右側の扉はトイレ、左は浴室である。
トイレは床に穴が開いていて、穴の中で小川のように水が流れている音かする。
浴室は、湯気で真っ白である。
ゆったり身をくつろげる大きさの浴槽が置いてある。壁に開けられた握りこぶしほどの穴からお湯が流れ込んでいて、床の小さな穴から浴槽からあふれたお湯が流れていく。

王城よりもこの部屋が便利なつくりになっていることに驚いた。旅の途中で立ち寄った宿屋の部屋とくらべても、この部屋の方が快適なのはたしかだった。 
街から離れてしまうとしかたなく野営をした。昨夜もテントでマントを毛布がわりにくるまって寝たばかりなのである。
ダンジョンになぜこんな部屋があるのか、考えてみるがわからない。

(それに、なぜ裸なのでしょう、とにかく服がないのは本当に困りましたね……これでは部屋から出られません)

神聖ベルラント王国の皇女は王宮と神殿育ちで世間知らずであった。
実兄の皇子と共に、死霊祭祀書を見つけ出す旅に出てダンジョンにたどりついた。
しかし今、部屋に閉じ込められて監禁されているという状況に陥っているのに修道服がなく裸であることを気にしていた。

「……」

ベットのそばで立っている皇女が扉が開いて現れた「御主人ちゃん」を見て、言葉を失い、立ちすくむ。

皇女は十九歳だが、顔立ちに幼さが残っている。体つきはフィルより華奢だが、乳房は立派な巨乳。その落差がすばらしい。

「僕のダンジョンにようこそ」

皇女は「御主人ちゃん」を見て、美少女だと思った。だから、恥じらうよりも驚き、その場で立ち尽くして……見惚れた。

「あ、あの……」

何が言いかけているが皇女は「御主人ちゃん」の美貌と雰囲気にのまれて、うまく言葉が出ない。
近づいた「御主人ちゃん」は皇女を抱きしめて唇を奪った。
皇女は舌を入れられる濃厚なキスをされたことがなかった。
口の中で舌を押し出そうとして、逆に舌を絡めたようになってしまう。

「ふむぅ……ん……んむぅ……ふぁっ……」

唇が離された直後に皇女はベットの上に押し倒されて、すかさず乳房を揉まれた。

(はわわっ、女の子なのにキスされてしまいました。なんかすごいキスです。それに、胸を揉まれて……)


完全にセックスに慣れていないのがわかる。
でも抵抗して暴れたりわめいたりしない。
キスと軽い愛撫だけで、もううっとりとした表情の皇女に「御主人ちゃん」が髪を撫でる。

「ねぇ、君はどこから来たの、おしえてほしいな……」

スケベな下心を「御主人ちゃん」は美貌と天使の笑顔で隠して甘えた口調で皇女に話しかける。
他の男性が同じ行為をしても、押し倒されている女性が気を許すことなどありえないけれど「御主人ちゃん」の場合はそれだけで、相手の心をつかんでしまう。



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