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牝奴隷たちと御主人ちゃん
官能リレー小説 - その他

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牝奴隷たちと御主人ちゃん 13

ガルシアスは、母親にそっくりな双子の妹エレノアと関係した。エレノアが騎士ヤザンと結婚すると、さらにエレノアが産んだ娘のシーラにも手を出した。 
エレノアとシーラは母娘で、かなり顔立ちが似ていたからである。
皇帝ガルシアスは執念深いマザコンだった。

王妃シーラの伝説。
シーラはエレノア皇女が見つけた捨て子。
森の湖のほとりに夢のお告げにしたがって行くと、そこには湖の精霊がいてシーラをエレノア皇女にあずけたという伝説。
その真実は、湖の精霊の聖女シーラとは、エレノア皇女が双子の実兄と関係して産んだ娘だった。

宮廷議会はやがて騎士ヤザンと皇帝ガルシアスの派閥に分裂。
内紛の果てに騎士ヤザンが独立した。
神聖ベルラント王国の樹立。
皇帝ガルシアスと騎士ヤザンは和解して、ガルシアスとシーラとの間に生まれた三人の皇子のうち、幼い末弟を養子とした。
騎士ヤザンとエレノア皇女との間には、後継者となる子がいなかったからである。

「神聖ベルラント王国から、あなたは秘密を暴露する禁書として狙われ続けている」

(そうだ。私は狙われている。 
皇帝ガルシアスの息子どもは戦下手で、騎士ヤザンに頼り、分裂していた領土は、ヤザンの死後の女帝シーラの時代になると、神聖ベルラント王国と合併したのだよ)

二人の話からフィルは死霊祭祀書が聖職者に狙われている事情を理解した。

ダンジョンに襲撃をかけてきた三人。
神聖ベルラント王国の皇子と皇女、その信者の戦士。弓矢には破魔の聖句が刻まれていた。大剣にも刀身に同様の加工が施されてあった。
聖歌で魔物を祓う神聖ベルラント王国の皇女。
皇女の警護をする神聖ベルラント王国の皇子。

(皇女が王位を継承し、皇子が宰相や将軍に就任する伝統がある)

死霊祭祀書が得意げに知識を披露した。
フィルがどんな策があるのか「御主人ちゃん」に心配して質問する。

「上策は、死霊祭祀書を神聖ベルラント王国に渡す。これなら被害はない。今のスケルトンを、骨ゴーレムにすれば解決する」

スケルトンはアンデットモンスター。
聖水をかけられると故障して活動停止することもある。骨ゴーレムはアンデットモンスターではないので、故障しないが、スケルトンほどの機敏さや機動力はないのが欠点といえる。どちらもダンジョン内と遺跡周辺でしか活動できない。
「御主人ちゃん」は聖職者対策をまじめに考えたり、死霊祭祀書や他国の歴史や伝説を調べたりで、かなり忙しかった。

「フィルの聖職者対策も考えてあるよ」

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