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牝奴隷たちと御主人ちゃん
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牝奴隷たちと御主人ちゃん 12

エレノア皇女は神殿で暮らしていて、儀式を行い神託を授かる巫女である。
神殿内の泉で沐浴をしていて、グラウバルトとの一夜とのことを思い出していた。
グラウバルトは旅をしながら、人智を越えた法術の探求を続けている男だった。
戦士のように逞しく鍛え抜かれた肉体は、修行を行ってきたからだと笑い、それで悟ったのは肉体を鍛えることは山歩きには必要だが、法術を行うことには何も関係ないということだと話してから、エレノアにキスをした。
旅の修道僧はエレノアを抱いた。

(エレノア皇女は、出会った頃は二十歳だった。
でも、まだ生娘で、あれを突っ込んだ時は、痛みが激しくて泣き叫んで気絶した。
死んでしまったのではないかと驚き、あれが萎えてしまったよ。
しばらく滞在しているうちに、やりまくっていたら、エレノア皇女は自分から尻を突きだしてねだるようになったよ。
乳房がでかくてな、揉みながら後ろから突っ込まれるのがお気に入りだった)

エレノア皇女は聖女と呼ばれているほどで、神に身を捧げた淑女としての伝説がある。
騎士ヤザンは戦で敵を殺戮したことを悔いて毎晩、神に祈りを捧げて眠った。死者の冥福を戦場で祈り、敵兵が降伏すると捕虜や奴隷にせずに解放した。
そうなったのはエレノア皇女と結婚してからであり、騎士ヤザンは結婚後エレノア皇女に手を出すことはなかったと伝えられている。
女神の教えを伝えるために人の姿でつかわされた天使の化身だと騎士ヤザンは、エレノア皇女について語った。
結婚も神託によって決められたことで、騎士ヤザンは殺戮した敵兵の亡霊に命を地獄に引きずり込まれる寸前に天使によって救われる夢をみた。
その天使がエレノア皇女と同じ顔立ちと声だったと言うのである。神官長の地位を譲位したエレノアと結婚するように勅命を受けたのは夢をみた日のことだったので、騎士ヤザンは我が命は救われたと、エレノア皇女に感謝した。

死霊祭祀書が卑猥な話をするのをフィルは初めて聞いたが、それとダンジョンを聖職者が襲撃することに、どんな関連があるのか「御主人ちゃん」と死霊祭祀書の会話を黙って聞いていた。

「天使と呼ばれた淑女エレノアも、二十歳の頃はあなたに恋をしていたということはわかった。
王族出身の神官長と旅の修道僧が神殿で、やりまくっていたから投獄されたの?」

(そうではない。
エレノア皇女が神官長に叙任されたのはな、エレノア皇女の兄であるガルシアス皇太子、そして皇帝陛下にとってもエレノアは王妃の若い頃にそっくりで、特別な存在だったのだよ。
そうでなければ政略結婚で他国に嫁がせるというのが慣例だからな)

「で、エレノア皇女の孕んだ子の父親は、どっちだったのかな?」

(皇帝陛下は若い頃に粗悪な媚薬を乱用して、その結果は王妃アンヌの心を壊してしまった。
双子のガルシアスとエレノアを産んだあとに、アンヌ王妃は、産褥で亡くなったことになっているが、暗殺されたという噂もあった。
皇帝陛下はエレノア皇女を神官長にして自分のいる宮廷から離れさせた)

ガルシアス皇太子は、アンヌ王妃の面影を求めて、何人もの女性遍歴の果てに、戴冠すると神官長シーラを王妃に迎えた。
皇帝ガルシアスは帝国の改革を行い、それが軋轢を生み内紛へとつながっていく。

(皇帝ガルシアスが神官長の地位をなくし、シーラを王妃とした。王妃シーラは本当はエレノア皇女の娘だった)

死霊祭祀書が話した内容を聞いていたフィルが眉をしかめてぽつりとつぶやいた。

「最低……」

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