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快感メーター
官能リレー小説 - その他

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快感メーター 15

「んぁ、いいの、あいつとは大違いよぉ」
 そりゃどうも。
「まだ若いくせに、私の身体さんざんいじくりまわして、自分はちょっと腰振っておしまいなのよ、あのクズ」
 どうやら浮気以前に、枕営業というか援助交際だった模様。
 まあそんな理由、男の奥さんには関係ないだろうけど……というか、ギャルギャルさんにどう説明したらいいのかわからないので、これは俺の心の中にしまい込むことにする。
 それはさておき、割と欲求不満をこじらせているらしい彼女。
 どこにでもいる学生の俺に声をかけられて誘いに乗っちゃうぐらいだから、芸能人も、いろいろ大変なんだなあと同情するような気持ちになり、ちょっとサービスしてあげちゃおうと思った俺は悪くない。
 悪くないはずだ。
 悪くないよね。
 快感メータの力によって、メロメロのメロメロになった彼女が、腰砕けになって俺の腰にしがみついていたりする。
「欲求不満の解消になった?」
「……最高だったわ」
 いたずらっぽく微笑み、俺のモノの先端にチュッと唇を触れさせる彼女にちょっとドキッとした。
 ドキッとしちゃったのが悔しかったので、再びフルコースでお相手してやる。

 ……やりすぎちゃった、色々と。
 げ、芸能人のセフレ、ゲットだぜ。
 せ、セフレだよ。
 彼女の目の色が、理佐や洋子たちのそれと全く一緒なんてのは気のせいだから。
 痩せても枯れても芸能人なんだからね、一般人というか俺みたいな学生相手に……まさかね。
 何はともあれ、芸能人の人脈を手に入れた。

 芸能人の人脈、拡大中。
 あの日出会った芸能人の彼女、みどりさん(仮名)いわく、掃いて捨てるようなというか、いくらでも取り替えの効く若造連中において、みどりさんみたいな存在は少なくないらしく。
 芸能人というだけで金を出す成金連中に身を任せつつ、事務所的には男遊び厳禁と言われ……中途半端に開発された身体を持て余してるとかなんとか。
 それ、どこのエロゲですか、などと思ったりもしなくもないが……男遊び厳禁だったら、俺はいいんですか?
 たまに例外もいるけど、なぜかみんな笑って『芸能人の端くれだもの。それなりに人を見る目はあるわよ』などとのたまう。
 はっきり言って、わけわかりません。
 みどりさん曰く、『だってあなた、お金とか、全く興味ないでしょ』と。
 なんとなく納得。
 つまり俺は、安全な遊び相手と認識されているのだろう。
 うん、いつものパターンだ。
 悔しいから感度アップ。
 結果、彼女たち大満足。
 結果、新たな芸能人が紹介されてやってくる。
 結果、芸能人に混ざって裕子が大ハッスルする。

 まて、最後のおかしい。
 おかしいけど、コミュ力と精力のおかげか、『裕子ちゃん』とか『ゆーちゃん』とか言われて可愛がられていたりする裕子がちょっと怖い。
 気が付くと、洋子も参加していたりする。
 彼女もまた、裕子ほどじゃないけど可愛がられて……一部、妙な目つきで胸を見つめる芸能人がいるようだが。
 理佐と麗は、さすがに尻込みして参加してこない。
 どうやら、芸能事務所の方でも俺の存在を認識したようだ。
 この前、どこかの事務所のマネージャーかなんかが、『これからもウチのをよろしくお願いします』などと頭を下げられた。
 マネージャーいわく、俺が相手した芸能人は、欲求不満が解消されたせいかどうか知らないけど、明らかに魅力が増していて、その結果仕事が増えることが多いらしい。
 時々、初めてお相手する人が『上げチン様』などと俺のモノを拝んだりする。
 当然ムカつくので、フルコースおかわりでむちゃくちゃにアヘらせてやった。
 ご都合主義とエロゲ世界を足しっぱなしにしたような日々を送る俺のもとに、人脈がめぐりめぐったのか、ついに大物がやってくることになったのは計算通りなのか自業自得なのか。
 まあ、それを聞いた瞬間、久しぶりに『俺のモノにしたい』という欲望が溢れるのを感じた。
 両親はともに大物芸能人で、子供の頃から二世として芸能活動を開始。
 子役に始まり、成長に従ってその透き通るような美貌は、ドラマや映画で多くのヒロイン役を求められ、その期待に応えてきた。
 しかし、そんな彼女も20代半ばを過ぎて……清純とか清楚というイメージからの転換を求められつつある。

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