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快感メーター
官能リレー小説 - その他

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快感メーター 13

 最後に理佐。
 多分、4人の中で一番面倒くさい女になってる。
 一応周囲の評価的には、俺の彼女というポジション。
 俺は知らなかったのだが、俺のモノになる前からクラスの女子の間ではあまり良く思われていなかったらしい。
 まあ、俺の彼女と認識されてから多少和らいだあたり、クラス男子の視線を集める憎いやつみたいなアレだったのかも。今は、俺に対する周囲への牽制がウザイとか。
 うん、洋子じゃないけど周囲の評判って大事だね。
 何やら裕子との間に性的な上下関係が成立してしまったらしく、裕子には強く逆らえない模様。
 ちなみに、М化進行。
 羞恥、露出趣味も進行……痛いのは苦手。
 で、その面倒くさい女である理佐が今何をしているかというと。
 ちゅっ、ちゅぽっ、ずちゅうぅ。
 朝から俺んちに押しかけて、おはようフェラをかましていたりする。
 父親はともかく、母親的には少々気に入らないらしく『お付き合いするなら七瀬さん(洋子)の方が…』などと俺に愚痴ったりする。
 理佐さんよ、マジで周囲の評判って大事だからな。
 つーか、下に両親いるんだからな。
 マジでもう少し、いろいろ考えてから行動してくれませんかね。
 ジュルジュルと、口中に溜め込んだ唾液を利用して、エッチな淫音をたてて俺を興奮させる……テクニック以前に、大きな音を立てないでください。
 最近マジで母親の目が厳しいから。
 もう、気持ち良いとかそういう以前に、半ば義務的な気持ちで俺はさっさと理佐の頭を掴み、喉奥に精液を放出する。
「ンッ、んぅ…」
 嬉しそうに、頬を染めながらそれを飲み込んでいく姿は可愛いんだけど。
 おまけ。
 理佐とともに登校していると、不意に理佐が眉をひそめて舌打ちした。
 だから理佐さん、周囲の評判……。
「あのメス豚、また尾行けてきてる…」
 振り返りはしない。
 そう、男は決して振り返らない。
 いつかのコンビニ店員さん。
 何やらいろいろこじらせてしまったのか、少々ストーカー気味。
 うん、一度食われそうになったので本気で反撃というか、快感メーター使って食い散らかしてやったところ、こうなった。
 なぜこうなったとは言わない。
 条件付けで、俺のことを見たり聴いたり考えたりしたら強制的に感度ダウンするように設定してるのだけど、赤い顔をして俺のことをつけ回す。
 なるほど、性欲とは関係ないプラトニックな執着なのかと、少々現実逃避。
 もしかすると、快感メーターが通用しないラスボスかもしれんね。


 おお、神よ……俺に何を求めるのか?
 前回、終了感漂わせたヒキだったにも関わらず、快感メーターが再度レベルアップを果たしてしまった。
 俺がモノにした4人の女に関しては、今となってはこれを使うことはほとんどない。
 同年代と比べたらそりゃ確かに経験豊富でテクニックもあるだろうけど、女を夢中にさせてしまうテクニックの持ち主と言われたら苦笑交じりに否定するしかない。
 結局、4人の女には快感メーターを用いた際の悦楽が脳裏に刷り込まれてしまっているのだろうと思う。
 俺に触れられたり、犯されたり……性的な刺激を受けると、その刷り込まれた悦楽がフィードバックして淫乱ボディへとクラスチェンジしてしまうのではと俺は推測している。
 だから多分、快感メーター抜きで別の女をモノに出来るかどうか、メロメロにできるかどうかはわからない……というか無理だろう。
 無理だよな?
 まあ、男として挑戦してみたい気持ちがないとは言わないが……また新たなチョロインをフィッシュしたりすると超絶に面倒くさそうな事が起こる気がしてならない。
 うん、だからこの新たなレベルアップを使う機会はほとんどないだろう。
 ……なんだろう、快感メーターが寂しそうに泣いている光景が幻視出来てしまったのだが。
 もしかして、最近の放置プレイに反発して無理やりレベルアップを果たして存在感のアピールとか…。
 そもそも、この快感メーターってなんなの…とか言い出すとアレだしな。
 厨二的お約束だとすれば、悪魔なりが関係したアイテムで、持ち主と犠牲者の欲望やら絶望を吸収した挙句、持ち主の俺が破滅してバッドエンド……だよなあ。

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