快感メーター 12
「一緒に、一緒にイッてぇ」
甘えるような女教師の囁きに、俺の興奮が高まる。
麗の背中を、壁に押し付けるようにして俺はラストスパートに入った。
「あ、あはぁぁ、いい、いいの…イッて、私の中にぃ…出してぇ」
「イク、イク…ぞ」
深く深く、麗の一番奥を突き破る勢いで、俺のモノを突き刺した。
強く強く、麗の身体を抱きしめると、それに応えて麗もまた抱きしめ返してくる。
麗の中で俺のモノが弾け、遅れて、麗の中がそれを吸い尽くすように痙攣する。
「イ、いくぅぅ…」
痙攣が、麗の全身へと広がっていくような錯覚。
くたり、と力を失った麗の身体を落とさぬように、俺はその場にしゃがみこんだのだった。
事が終わって(快感メーターの条件づけも解除して)しばらく経って、麗が目を覚ました。
はっとした感じで自分の体を抱きしめて、それから俺を見て、改めて自分の体を見つめる麗。
俺は、何かを口にするでもなく麗を眺めていたのだが。
やがて麗は、ちょっとはにかんだように笑って、俺の隣に座って擦り寄ってきた。
あ、やっぱこの女教師チョロインだ。
「ん、ふふふーん」
めっちゃ上機嫌です。
そもそも、生徒指導室に呼び出してなんのお話をするつもりだったのでしょうか?
俺がそう聞くと、何やらニコニコ笑って『もういいの』などと呟く始末。
ところで麗さんや、左手の薬指をいじりながら俺をちらちら見るのやめてくれませんかね。
ああ、そういや麗はもうすぐさんじゅ…。
「藤村麗、29歳です」
何も言うまい……。
麗をメロメロ(笑)にしてから約二ヶ月が過ぎ、俺の周辺はようやく落ち着きを見せてきた。
うん、落ち着くまで二ヶ月かかったとも言う。
まず裕子。
『理佐ちゃんが彼氏ばっかり構って寂しかったんだもん』などとクラスメイトの前でマジ泣き(演技)し、俺に気のあるような行動を取っていたのはあてつけだった……と周囲に納得させることに成功。
まあ、本人曰く『気持ちよければそれでいいのよ、うふふ』らしく、隙を見つけては俺を食い、機会あればそこに混ざって快感を貪り、ちょくちょく外食(笑)もしたけど、やっぱ俺専用が一番良さそうなどと、ビッチらしからぬしおらしさで都合の良い女を演じている。
ちなみに、経験豊富で割とオールマイティ。
女の子相手でも全然イケますよ…と宣言されて、理佐と麗が引きつっていた。
次に洋子。
あまりあからさまにはしないものの、多分、色々と黒い。
俺と関わったせいなのか、それとも昔からそうなのかは考えたくない。
『洋子って世話好きだよな』との言葉に、『周囲の評判って重要だもの』などと微笑みながら返されたけど、それ以上考えたくない。
と、いうわけで『周囲の評判が良かった』洋子は、色々と周囲を丸め込むことに成功。
知らん。どうやって丸め込んだのかは、知りません。
いつの間にか俺の両親とも顔見知りになっていて、何やら長期的な戦略を立てているような気がする。
ちなみに、あまりセックスそのものは重要視していない模様。
俺に胸を愛撫されるだけでイキ、オッパイを飲む俺の姿を見るとものすごく幸せな気分になるらしい。
割と俺にあれこれお世話したり、奉仕するのが好みのようだ。
『うん、私つくす女なのかも…』
洋子さんや、俺はその微笑みに黒さを感じてしまうんだが。
さて、麗。
大人だけあって、外面を整えるのがうまいというか……。
色々と追い詰められていたらしく、学生相手に結婚アピールとかマジでウザかったので、連休を利用した二泊三日の強化合宿を早々と敢行し、いつの間にか混ざっていた裕子(笑)とともに、女教師の人生観を変えてやりました。
その過程で少々М化が進行。
ただ、基本甘えん坊(俺限定)なので、放置プレイ系は厳禁。
俺のモノになってから肌艶が増して、その美貌にますます磨きがかかり、『恋人ができたのだろう』『いよいよ結婚ですか』などのセクハラめいた周辺の声を微笑み一つで封殺。
麗ちゃんや、良い相手を見つけたら結婚してもいいんじゃね……的な発言をしたらマジ泣きされ、授業をほっぽり出して俺のモノにひたすら奉仕された。
後で学年主任やら校長に怒られたりしないのかと少し心配だったが、麗ちゃん大人だから外面を取り繕うことが本当に上手で……。