快感メーター 11
空気の流れですら、今の麗には愛撫と化してしまうからね。
「今日は暑いですね」
なんて嘯きながら、俺は嬲るように風を送り続け、麗は口元を押さえてピクンピクンと、痙攣にも似た震えを繰り返し……やがてその目が、表情が、トロンと快楽に溶け落ちる。
今の今まで俺から距離を取ろうとしていた麗が、今度は俺に向かってにじり寄ってくる。
はいはい、いらっしゃい。
スーツに身を包んだ女教師の身体をギュッと抱きしめてやると、俺の腕の中で麗が弾けるように暴れた。
「ね、ねえ…」
どろりとした欲望に濁った目を俺に向けて、熱病患者のように身体を震わせながら、全身で俺に擦り寄ってくる麗。
もう一度ギューッとね。
「あはァァァ…ン」
腕の中でビクビク震えるこの感触がいいよね。
ガキの頃の魚釣りを思い出すっていうか、釣り上げた魚を握ると、ピチピチ暴れるんだ。
あの、生命力をまるごと捕まえたっていう感じがなんともいえない。
美人女教師、藤村麗をまるごと捕まえましたってね。
手の位置を変えて、腰を抱く……と、ビクンと暴れる身体。
そうしてしきりに、『ねえ、ねえ、お願いぃ』とおねだりされるんだけど、麗と違って俺は学生だからね、何をお願いしたいのか説明してもらわないとわかりません。
などと意地悪してたら、麗が自分で俺のズボンに手をかけた。
あはは、いいけどね、いいのかな。
俺のお〇んぽとご対面すると、麗ちゃん強制的に醒めちゃうよ。
欲望を焦らされた麗の表情はどこか鬼気めいていて、俺のズボンをむしり取る姿はある意味恐怖だったが、俺は抵抗もせずにニヤニヤ笑って成り行きを見つめていた。
トランクスに手をかけ、引き下げる。
自分が本当に欲しかったものをようやく手に入れたと輝く麗の表情……が、一転する。
「ひぃっ」
「ふ、藤村センセー、いきなり何をするんですか?」
麗が俺を見る。
そして自分の身体を見て……ガクガクと震え始めた。
「わ、私…なんてことを…」
あ、自覚あるんだ。
欲望に任せて男子生徒を押し倒した女教師、一丁上がり。
罪悪感に押しつぶされそうな麗の様子を楽しみつつ、俺は自分の息子をトランクスで隠した。
「……ンぅ…」
さてさて、どう料理しようかな。
俺は、麗の身体をギュッと抱きしめた。
「え、ぇ…?」
「大丈夫…俺は大丈夫ですから…」
そんなことを囁きながら、俺は腕の中で、麗が発情していくのを感じていた。
「あ、あぁ…ン…ンゥ…アァん…」
抱きしめつつ、さわさわと麗の身体を撫でる……本来、性的な刺激を感じさせない行為。
でも、もう麗にとってそれは甘く切なく残酷な愛撫と化していて。
「ねえ、ねえっ、お願いよぉ…」
あっという間に、さっきの暴走モードへと突入した。
麗の両腕は肘のところで俺の腕にギュッと身体ごと抱きしめられているから、逃げられないし暴れられない。
まあ、足は気をつけなきゃいけないけど、座り込んだ体勢だからね。
それにしても、イクたびに頭をかくんかくんさせるし、おねだり状態で俺の顔に自分の頬を擦り付けてくるし、髪からはフローラルな香りが漂ってくるし。
「ねえ、犯してぇ。私を、むちゃくちゃに犯してぇ…」
えっと、計画変更。
正直たまりません。
身体を抱えたまま立ち上がり、足を広げて俺の腰に絡めるように指示すると、麗は鼻を鳴らして俺に従う。
ギンギンに反り返る息子を尻に押し付けると、麗は腰をくねらせて自らそれを迎え入れた。
「がっ、はぁぁぁぁ…」
いきなり最奥まで俺のモノを突きこまれて、麗はのけぞった。
正直、今は俺もあんまり余裕がない。
麗の髪の香りを感じながら、身体を持ち上げては落とす感じで、ガンガンとテクニックもなにもなく、ただ乱暴に麗の中を責め上げる。
焦らされすぎてどうでも良くなったのか、麗は何度も何度もイキ、その度にバサリバサリと黒髪がうねる。
不意に、麗が俺の唇に吸い付いてきた。
否応なしに、俺の動きが制限される。
動きが緩やかになったせいで、麗のオ〇ンコのうねるような動きがよくわかるようになった。
俺の動きに合わせ、麗が腰をくねる。
最初はお互いの動きがお互いの刺激を打ち消しあうような感じだったが、やがて俺と麗は長年にわたって慣れ親しんだパートナーのようにお互いの快楽を引き出し始める。