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出会い喫茶店
官能リレー小説 - その他

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出会い喫茶店 3

まるで人生で一番長い、射精のようだった。
全てを出し尽くした、幸福感と疲労感がとても心地良い。
そして、だらしなく伸びた彼女も、恍惚の表情を浮かべ快楽に溺れていた。
僕達は繋がったまま余韻を楽しみ、お互いの身体の火照りが引く頃ようやく、彼女の中から肉棒を引き抜いた。
「あん、ダメ…漏れちゃう」
栓を失った膣から精液が漏れ出し彼女の股を汚していく。
と、そこへウェイトレスが近いて来る。
「お絞りは如何ですか」
「貰うよ」
僕はお絞りを二つ貰うと、一つを彼女に渡し僕達は、体液で汚れた身体を綺麗にした。

お互い服を着直し、感想を発表する。

「あなたのおチンチン、最高だったわ」
「君の身体も最高だよ」
「私達って相性抜群みたいね!」
「これは運命だね、僕の彼女になってくれるよね」
「ええ、喜んで!」

ついに僕は最高の彼女を、ゲットする事に成功した。

「ねぇ…まだ、出来るわよね?」
「…!!」
「これから二回目イってみない」
「OK!任せて、10回でも20回でも相手してあげるよ!」

僕達は会計を済ませると、腕を組みながら第2ラウンドが出来る、ホテルを探しに街へと出かけた。

おわり


 ※ ※ ※ ※ ※ 

今日も新たなお客様はやって来る。

何となく引き寄せられるように、私はその喫茶店に入店した。
店内では男女が公然と性行を繰り広げる、非常識な事が行われているにも関わらず、私はそれを普通の事として受け入れようとしていた。
軽く混乱している、私にウェイトレスが声をかけて来て、気が付くと席に座っていた。
男達の私を値踏みするような視線が、気持ち悪く感じた。
そして、テーブルに備え付けられたモニタが、数字を表示する。
私が自然にその数字が、意味する席に顔を向けると、知らない男が見つめていた。
正直全くと言っていいほど、私のタイプとはかけ離れた男だったが何故が私は、彼に抱かれなければ成らない脅迫観念駆られていた。
それでありながら、彼に向かい薄く微笑みかける自分がそこにはいた。
・・私は確かに彼に対して好意的表情を示していた。
指名しておきながら、私の笑顔に驚いた表情を浮かべる彼を意外に感じながらも、私の中では今まで感じていた恐怖感は一気に薄れていった。

顔を高揚させる男は、到って極普通のサラリーマン風な男だった。
こんな時間にこんな所にいるところを見ると、営業合間の時間潰しなのか?
それともリストラにでもあって、職案帰りにこの店に来た男なのか?
どちらにしても、今風の草食男子を思わせる優男の彼は、私の好きな肉食系の男とは掛け離れていた。

私は男のくせに、その性欲を押さえ込むような、気弱な男は苦手だった。
増しては、今時の青年のように眉を整え、スキンケアを日課とし、アンダーパンツの柄を気にしている男などに興味も無かった。

とはいえ、この男が眉を綺麗にしている訳でも、遠目で見て、肌が綺麗だと思える訳でも、洒落たプリント地のパンツを穿いていそうな男である訳でもなかった。
草臥れたスーツを着た男は、あくまでもトランクスを穿いた、どこにでもいそうな普通なサラリーマンとしか見えないのだ。

それでも私は、彼に対して草食系的な苦手意識を感じたのは事実だった。
それは彼がこの喫茶店で唯一、自分に厭らしい眼差しを向けてこなかったからかもしれなかった。

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