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官能リレー小説 - その他

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K/K 7

「でも、そのままじゃどこも部屋化してくれないだろうね。」
「な!」
小癪にも正論を言う恵に慧は少し怯む。
「それとも棗の家に逃げ込む?慧にそんな勇気あるのかな?」
「なんでそこで棗が出てくるんだ!?」
「おね〜ちゃ〜ん」
慧は両拳を握り締めると見えない頭をぐりぐりするしぐさをすると恵は口を噤んだ。
そんな二人を見ていた棗は二人を手招きして口元に手を立てる。
ぐゎっきぃん!
二人は何か?と耳を近づけるとその頭をガッシとつかまれ勢い良く打ち合わされた。
「のぉぉおおぉぉ!?」
「ぐっふぁっぐぉ…!」
「どう?戻れた?」
二人は顔を上げると慧の身体はにんまり笑い、恵の身体は溜息を付いた。
「駄目だ」
「入れ替わるのに苦労したんだもん。簡単には戻れないのかもね」
「勝ち誇るな!」
慧は付き合わせたままの姿勢で頭突きをかます。
結局棗の手伝いも虚しく二人は元に戻れなかった。
棗は学校の都合で帰っていった。
帰る前に恵に自分を大切にするようにと釘を刺して行ったが、糠に釘のような気がする。
頼みの綱だった棗が帰宅し、再び慧と恵の二人になってしまった。慧の貞操の危機再来である。
「えっと…そろそろ風呂にでも入ってさっさと寝よっと…。」
慧はわざと恵に聞こえるように言った。
「あ、あああ、あたしも!一緒に入る!!」
「却下!絶対そうくると思ったよ。俺は一人で入るからな!」
そう言うと慧は脱衣場へ歩き出そうとした。
「ふうん。そんなに一人であそこいじりしたいんだ〜。」
「な!そ、そんなわけないだろ!お前の幼児体型に興奮するようなロリコンじゃねー!何なら浴室の隣で見張ってるか?浴室には絶対は入んないって言うならかまわんぞ。」
慧は本当にそんなつもりは無かったのでついムキになってしまっていた。
「そこまで言うなら見張らせていただこうか。サア風呂場いこ風呂場。」
恵にぐいぐい両肩を押されつつ二人は脱衣場へ向かった。
「いいか、絶対絶対覗くなよ!見ていいのは曇りガラス越しだからな!」
慧は恵の前で着替えるのに少々の抵抗を覚えたが恵が自分の体など見飽きたというので仕方なく恵に背を向けささっと着替えた。
シャー
シャワーから出るはじめの冷たい水はよけ、丁度良い温度になってから肩に当てる。暖かい水は慧の体を滑らかに滑り落ちる。カラダにピッタリと張り付き流れるお湯に改めて自分の体が小5の少女になってしまったことを自覚させる。
ハア。
思わず溜息が出る。

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