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K/K
官能リレー小説 - その他

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K/K 6

起き上がりかけた慧に棗が今にも飛び掛らんとする。今は恵に乗っ取られているとはいえ元は俺の体、これ以上傷を増やすのは避けたい。
「棗、待て!落ち着け!」
俺は棗の腰に後ろから手をまわし止めに入った。「離しなさい!一発殴ってやらなきゃ気が済まないわ!よりによってこんな小学生を襲うなんて!」
怒りまかせ俺を振り解こうとする。
(仕方ない…奥の手だ!)
ちゅっ!
俺は暴れる棗によじ登りその唇にキスした。
「!!!」
そのままディープキスに移行すると、棗の纏っていた怒気は消え、へなへなとその場に座り込んだ。
「待ってくれ棗とにかく話を聞いてくれ。」
「恵ちゃん・・・?」
呆然とする棗と三人でちゃぶ台を囲み、これまでの経緯を話した。
「じゃあ、あなたたちの精神が入れ替わったってわけね?」
「簡単に言えばそういうことだな。」
「そんなの信じられるか〜!!」
バーンと棗のちゃぶ台返し
「やめろよ!床に傷ついたら敷金が戻らないだろ!」
「慧、引っ越すのか!?ここを出て行っちゃうのか!?」
「俺の体で物悲しい顔をするな!」
「ああ、実はお前の世話すんのに嫌気がさしてな。引っ越そうかな〜とか考えたこともあったりなかったり…。」
「やだやだっ!引越しちゃいや〜!あたしいい子になるから〜!」
恵はだだっこのように泣きじゃくり慧に抱きついた。
「恵っ、くっ、ぐるじいー!冗談、冗談だよー!ここを出るのは卒業してからだ。それにお前と入れ替わってんのに引っ越すのは無理だろおお!」
「ほんと!?」
「今、ずっといれ替わってよー。とか考えただろ。もし俺に手を出そうもんなら、遠慮なく出てくからな。」にんまり顔になった恵はチッと舌打ちした。

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