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続・全てが叶うスマフォ
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続・全てが叶うスマフォ 9

…まあこれも、おそらく梓の設定したことなのだろう…
いいだろう。
その挑戦状、受け取ってやろうじゃないか。
(俺がプレーするわけじゃないんだけどね)

「それと授業後、新しい制服のサイズ合わせをするので、終わっても教室に残っていてね」
ああ、そうか。
こっちは俺が通した設定だ。

真純さんからの連絡はそれだけ。
2時間目・現代文の授業が始まる。

 バレーボールはいいとしても…「上半身裸」は不可解だ。

 俺は授業は上の空でそんなことを考えていた。

 こんなことを願うのは、絶対男だと思っていた。
 もし梓なら、何でそんなことを?

 俺の反応をためそう、という可能性が強いが…
 まさか、実は自分がそうしたかった??

 よし…これをやれば、梓かどうか、明日までには明らかになるだろう

「もう一台のスマホの持主は、明日からの制服変更とともに、前回自ら提案した制服を着用する。それを誰も変に思わない」
 
 …設定が通った。

 仮定通りなら、明日は梓だけが上半身裸で来るだろう。

 …そういえば、制服のサイズ合わせ、って下着姿になるのかな?
 そうだとすると、こういう設定が考えられる。

「この時間のあとのサイズ合わせは、このクラスと梓のクラスの女子はこの教室で、その男子は梓の教室で、行われる」

 以前『この学校の女の子は、俺に下着を見られることに抵抗を持たない』という設定をしたのは生きているはずなので、そこに俺がいても誰も何とも思わないだろう。そして、梓の反応を見ることができる。

 俺は、この設定を通し、ニヤリと笑った。


―授業が終わった。
「このあと、制服の採寸を行います。女子はここに残って、男子は隣の2組の教室に行ってください」
真純さんに言われたとおり、男子は教室を出て行く。

「あ、一郎はこっちだからね!」
由希がニコリと笑って俺に向かって言う。
以前の設定はそのままだ。

2組の女子生徒もこちらにやってくる。
もちろん、その中には梓もいる。

一人ずつ採寸が行われていく。
教室の中は下着姿の女子生徒でいっぱいだ。
過去の設定は生きているようで、俺がここにいても誰も何も言わない。
そして、渦中の人物・梓は、どうやらここにはスマホを持ってきていないようだった。

「一郎くーん、新しい下着買ったんだ〜」
と、こちらに向かってアピールするのは我がクラスの美少女・小倉共恵。
「感想は?」
「うーん、共恵、お前…」
「なになに〜?」
「…太った?」
「がーん!!!」
ベタな反応が返ってきた。

「う、うぅ、確かに、そうだけどさ、そんな、直球でいうことないじゃんかよぉ」
「でも、そのほうがいいんじゃないか?前のお前、痩せ過ぎに見えたから」
「そ、そうかな?」
「そうそう」
至って普通のやり取りです。

梓のほうはというと、何の抵抗も無く下着姿になっていた。
どうやら、俺の計算どおりのようだ。


 「一宮梓さん、ちょっと」

 下着姿になった梓に、真純先生が声をかける。

 二人が隅の方に行った。俺は何を話しているか聞こうと、気づかれないように少しずつ近づいた。
 しかし、聞こえたのは梓の
「すみません、ちょっと、お手洗い…行ってきます」

 という一言だけだった。

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