続・全てが叶うスマフォ 50
「球技大会で使うボールをまさか私の実家が用意するなんて…」切り出したのは佳苗先生
佳苗先生の実家は「沢倉球技製造」通称「サワクラボール」!球技用のボールを造っているのだ。
おそらく飛鳥先生はそこへ自身の新素材をボールの生地に採用してもらおうと考えているのだろう…
もう少し会話を聞く。
「研究を重ねた結果、従来のボールよりもさらに軽量・低反発が実現されたよ!」
「それはすごいね」
自信満々に言う飛鳥先生。
「でも、大会直前にいきなりボールが変わるのって大丈夫?それに、うちの工場も今からで生産が追いつくかな…」
一方の佳苗先生は不安そうな口ぶりだ。
「大会にはこの試作品を使ってくれるだけでいいわ」
「一つだけじゃない、ボールの違いで試合に差がでたら不公平よ、認められないわ」
飛鳥先生の申し出は却下され、会話は打ち切られた。
そして、試合当日が訪れた。
白熱する試合の合間合間に俺のエロい悪戯を挟みながら、トーナメントは消化され、ついに決勝戦になった。
決勝に残ったのは俺のクラス。
そして相手は…
「まさか本当にお前らだったとはな」
「いやー、一郎くんたちと決勝で試合できるとは思わなかったよ」
2年3組。
そう、唯や瑠璃子のいるチームだ。